トップページ / されど我が詩集
気がつくと 激しい頭痛から 心配そうに見つめる顔が いくつも見えた そうか 負けたのか 無敗の男が 初めて敗北を知る そこには無数の汗 場内のどよめきが ようやく耳にとどく だけど何を言っているのか 聞きとれない 己の声が 頭の中で回転しながら リングを去る そうか 負けたのか
香倉外骨(2001/12/20)
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