或阿呆の日記

― 二人の思いが変わらなければ、いつしか人生が開けると、当てもなく信じていた ―


  2021/01/21 23:53 更新  
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一月

二十一日

緊急事態宣言があって、時短営業三回公演となって、そんな東洋ショーが、期間限定でプリカが凄くお得に。つまり一万円で五回入場できること。いやはや、太っ腹。

ということで仕事を少しばかり早く切り上げての東洋へ。本日の香盤は、上野綾→榎本らん→涼宮ましろ→大見はるか→鈴木千里。三回目のみ。

一番、上野綾嬢。でっかい飴ちゃんで登場。なんじゃこりゃー。いつも新しい楽しい演目ありがとうございます。

二番、榎本らん嬢。いきなりあの音で始まる。なるほど「14 SHOW」とは、東洋と十四周年を上手いこと掛け合わせて、こりゃほんと天才ですわ。十四周年おめでとうございます。

三番、涼宮ましろ嬢。「プリティ」は可愛い。そしていつの間にかダンスも安定してきている。

四番、大見はるか嬢。「チャイナ」はもうそのまんま、これでもかと中華。剣がかっこいゝ。ダイナミックに振り回して、客席に当たらないか心配になるぐらい。

五番、鈴木千里嬢。千里様が今年も東洋に御光臨。いや、御降臨? 神々しい……。 [112657] web拍手する

十七日

今日は家の用事を種々こなす。

先に初詣……は既にしたけど、破魔矢を入手しに地元の神社へ。賽銭箱に行ったら、中にいる黒スーツの人らが振り返って名前を呼びかけられる。同級生が二十人ほど祈祷を待っているふうで。何だこりゃ。ちょっと手を合わせずらいので、賽銭だけ放り込んで、さっさと破魔矢を持ってる。

特に母の服の購入は難儀した。まず婦人服売り場を徘徊するのがね。そしてズボンは大きさが分からん。どうしたもんか。とりあえず買ったけれども。

スーツ上下をクリーニングに出す。けっこう高いよなあ。毛玉ができてるし、いっそ特価品を買い替えた方が、安くて早くて綺麗になるのでは、と思ってしまう。

尤も頭ん中は来週の東洋一色ですが。今年初の鈴木千里さんですから。 [112580]

十六日

天神橋筋商店街へ。十一時まで閉めている店が多い。そもそも開けずに休業の張り紙も目につく。そこそこ人通りはあるが……げに恐ろしきは緊急事態宣言なり。

去年も思ったけれど、日本人って真面目よなあ。よう分からん緊急事態宣言とやらの、よう分からん要請に従う。時にえゝことかも知れんが、時に危ういようにも思う。

かくして東洋ショーへ。こちらも時短営業。少しばかり早く開演して午後八時までの三回公演。一回目から三回目まで。プンラスと云いたい所だが、終わってからだと飯も食えない虞があるため、三回目途中で抜け出しての夕食を挟んでの再入場である。

そして十六日にも関わらず本日は東洋の日。公式サイトにもわざわざ誤記ではありませんと注意書きがあるという親切設計。豪華景品のビンゴ大会。尤も我が人生でビンゴに当たったことがなく、今日も当たる想定はないし、当然に当たることもなく。

一番、坂上友香嬢。一回目と二回目は新作。華やかでありながら、しなやかで安定していて、今日一日が楽しいと予感させるに充分。

二番、mico嬢。フィナーレの字幕ではMikoになっている。誤記? でもツイッターでも両方の表記があるような気がする。あながち間違いでもないのかも知れない。一回目「笑顔れなみこめるモ!」でいつも元気いっぱい。二回目「famico」はいゝ感じにこなれて来ていゝ感じ。いつも元気だよなあ。

三番、木葉ちひろ嬢。かなり久しぶり。前から素晴らしい切れ味のダンスだと思っていたけれど、更に一層、凄くなっていた。一回目と三回目「曼珠沙華」は、大きなフード上の黒い衣装で始まる。闇から明るさ、そして和装へと。二回目「イノセント〜源〜」は和装の演目。袴姿でダイナミックに踊る。背の高い体を自在に、豊かに使っての素晴らしいステージ。必見。

トリプルオープンでは時折、振り付けを合わせて踊る。特に一回目はステージ左右と盆、三人がそれぞれの場所で合わせて踊る。まるで群舞のようでありながら、それでいて自由さもあって良かったな。

四番、小宮山せりな嬢。一回目「バニー」。ルーレットがじゃんけんになっていた。二回目新作「宵闇は明く」で、桃色の羽扇子を二枚。大きく羽ばたかせる。美しい。三回目「ゾンビガール」で、盆のリングから始まる。東洋の照明が好きで、このゾンビの照明も凝っていていゝんだけど、リングを回しているときの点滅だけはちょっと違うんじゃないかなあと思う。リングのときはしっかり見たいのに。三演目とも、汗の輝く渾身のステージ。やっぱり凄い。相変わらず筋肉も凄い。

五番、藤川菜緒嬢。一回目「Galaxy Express」、二回目「Tokyo Dream Land」、三回目「ジュリアナ忍者」。小さな体で所狭してとステージを駆け回る。フィナーレで木葉ちひろさんと並んだとき、その身長差にびっくりする。頭一個より差がある。一人ずつだと気づきにくいもんだ。

こりゃ良い香盤であったな。

十五日

仕事帰りにスーパーに寄って惣菜など買ってくる。買ってくるのはもちろん、母親のため。土日に飢えたらあかんので適当に。しかし問題は、兄が食い尽くしてしまうことである。誰のために買っているのか分からん状態。

幾ら何でもどうかと思うので、「おかず買ってきたけど、足らんかったら買ってきて。おかんのごはんも気にして」と言ってみた。今年始めて話しかけた気がする。反応はなかった。少しでも気にしてくれゝば良いのだが。

十四日

夏のインテに申し込んでしまった。まさかの個人サークルとして参加する。自分でもびっくり展開である。

十三日

予告どおり大阪にも緊急事態宣言が発令されるらしい。予告できる時点で緊急というのだろうか甚だ疑問ではあるが、そういう是々非々の論理も虚しく、世間の圧力が自動的に高まってしまう。そして不要不急の外出自粛などという意味不明な文言が叫ばれている。

東洋は明日から時短営業の三回公演になるらしい。時短を残念と考えるか、去年のように休館にならないだけ良しと考えるか。けだし時短してゞも続けてくれることに、感謝せねばなるまいに。

奇しくも明日は東洋の日。 [112493]

十一日

今日は成人式か。スーパーで晴れ着の新成人を見る。やっぱり振り袖はえゝのぉ。

という感じで今日は家の用事など色々する。婦人服売り場で部屋着を買うのは、少しばかり恥ずかしいけれど、もはや慣れてきた。何事も堂々としてればいゝのだ。

そしてホームセンターで換気扇を買ってくる。台所の換気扇がいつからか動かなくなっていた。誰も何も言わんので気づいてなかったけれど、やっぱ換気扇はいるっしょ。ということで自力で交換。ちとネジを強く締めすぎて歪んだ気がする。失敗失敗。ま、何とか付いたから良しとしよう。

十日

早起きをする。夜明け前。いそいそと洗濯をしてから出かける。

Hさん、Sさんと合流し、インテへと行く。設営などを手伝って、片隅に無配のコピー本を置いてもらう。東京に緊急事態宣言があった所為もあろう、なかなか空きスペースが目立つし、一般参加も少ないようだが、それでもちょくちょく取りに来る人がいる。嬉しい。

いっそ個人サークルで参加してはと云われて思案中。

ふと昔に入手した辺見アンソロジーのことを思い出してツイッターで検索する。フォロワーを見て、この方は同種に違いないと思って覗いてみたら……母です永眠しました、と書かれていた。鬱展開。別の人を見たら、抗癌治療中で手が痺れているので書けませんとあった。何か涙が出てきた。

それでも香倉外骨は辺見ちゃんが好き。

七日

緊急事態宣言ねぇ。

インフルエンザは原因ウイルスが判明してから長く経ち、毎年多くのワクチン接種が行われていながら、それでも何百万人と患者が発生する。病気とはそんなもんだと思う。

コロナを小手先の対策で抑え込めると考える方がおかしい。ワクチンができようと、二十一世紀はずっと毎年流行るもんだと思っている。

そんなコロナの混乱はどこ吹く風、というか寧ろその風に吹き上げるかのように日経平均も噴き上がっている。一体全体、株価はどこへ向かっていることやら。昨日弱気になって半分手放してしまったのが失敗。小さく儲けたけど、小さく儲けて大きく損するいつものパターンにならないよう、しばらく様子見をしよう。

十日の某イベントへ向けて、無配の同人コピー本を印刷する。 [112377]

三日

車で出かける。Hさんと天王寺や心斎橋へ。例によってリラックマなど買いまくってしまう。新年早々の散財である。

そいや今年は色々あってまだ初詣に行っていない。遅くに神社へ。去年の破魔矢は返したが、もう閉まっていて今年のは入手できず。改めてどこかで。

アニメ「ふねむ」全十一話を見終わった。一気に見たのではなく、少しずつ見て、今日最終話まで見終わった。辞書編集を主題にした何とも異色のアニメである。その主題からして地味な日常であるけれど、だからこそ日常に潜む人の動静に心が揺れる。なかなか良いアニメであった。

二日

今日の電車では桜木紫乃の短篇「霧繭」を読む。桜木紫乃という作家は凄いなあ。読みやすい文章の中に、何とも云えない艶っぽい空気が漂っている。片道の電車で読むことができる短篇で、一人の人生を味わうことができる。

この霧繭は和裁師の話。先ず和裁という言葉自体知らなかった。和服を仕立てる仕事である。その職業に込められた思いは勿論ながら、取り巻く人間模様、しがらみ、いらだち、そんなものが織り交ぜられた、もの哀しくも美しい世界が描かれている。

かくして東洋ショーへ。開演前、舞台中央、厳かに置かれた鏡餅。両脇に清酒。思わず姿勢を正す。正月だけのこの飾りを、今年も見ることができたことに感謝する。たゞ、例年であればオープニングショーがあったと思うのだが、今年はない模様。普通に始まる。

本日の香盤は、ゆきな→伊東紅蘭→あらきまい→川越ゆい→水元ゆうな。一回目から二回目まで。

一番、ゆきな嬢。一回目、二回目、新作二作らしい。特に一回目「青霄(?)」が印象的で、赤いリボンついた傘で始まる。落ち着いた雰囲気と思いきや、鋭い動きが加わって、二枚のフレアー扇子を使ったりと、どんどん展開していく。素晴らしい。

二番、伊東紅蘭嬢。一回目、二回目ともに新作「Innocent princess」は、豪華なドレスで登場。それを脱いで白いドレスに。更に脱いで……。素敵な笑顔、丁寧な振り付け。日に日に進化していると感じる。

三番、あらきまい嬢。一回目、新作「Rising」は美しい和服が印象的な演目。あゝ、何か心が洗われる気がする。美しい。二回目は「縁を結いて」。

四番、川越ゆい嬢。一回目と二回目、新作「Go forward」は、和風というか中華風の美しい衣装が印象的。けっしてめちゃくちゃダンスが上手いという訳でもないのだが、この大きく確信をもった動き、堂々としたステージ捌き、貫禄がある。

五番、水元ゆうな嬢。おそらくこれも新作であろうか。鮮やかな黄色の和服で登場。和服で洋楽、この組み合わせが堪らない。槍をもっての演舞。かっこいゝ。

新作が盛りだくさん、気合と魂のこもったステージ。東洋の本気を見た。 [112282]

一日

起きる。洗濯機を回す。大晦日から干しっぱなしの洗濯物を取り込む。平常運転。

九時になって、具なし白味噌のお雑煮を囲み、家族三人、新年の挨拶。何とも言い難い。

行きつけの焼き鳥屋で頼んでいたオードブルを買ってくる。昼飯代わりに家に置く。たぶん兄に食われてしまうだけで終わる。何とも遣る瀬無い。誰のための食料調達なのか。

買ってきた脚でとって返して電車に乗る。ガラガラ。幾ら何でも、こんなに空いているものか? 皆、初詣も行かずに自宅に引きこもっているのであろうか。夜は独り「初詣」に向かう。

人気のない電車で、桜木紫乃の短篇「雪虫」を読んだ。こりゃ何ともエロい。エロい上に、切ない。社会のための人生、しがらみ、子作り。この身が日々感ずる人生の悲哀が、見事に凝縮されていて……。

元旦の晃生ショー、振る舞い酒を呑みながら。香盤は、くるる→神崎雪乃→希望あや→宇佐美なつ→浜崎るり。途中からであったけれど満席状態、こりゃ目出度い。三回目始まりの三番叟を見た。なるほどこうゆう感じなのね。ちなみに希望あやさんはプレデビューでステージなし。なのに時間押しぎみであった。

近鉄難波駅構内の道頓堀麦酒スタンドなる所で軽く立ち飲んで帰ることにする。というかまだ多くの店が閉まっているので。これは元旦だから、或いはコロナだからか。もはや普通がどうであったかすら忘れてしまった今日この頃であった。

十二月

三十一日

朝から洗濯。風呂を洗う。近所のスーパーに買い出し。今年の生活はすっかり変わってしまった。

世間ではコロナがどうとかで騒いでいる。勿論その影響も軽微ではない。ちょっと飲みに行くのにも世間の目を気にしながら行かねばならんご時世になってしまった。そして様々なことが縮小された。競馬が無観客になった。ようやく再開されたけれど入場できるのは抽選に当たった予約者のみ。すっかり競馬から遠ざかってしまった。何とも今年の初めの頃には想像だにしなかった状況にある。

しかれども余の最大の変化は、母が体調を崩したことに起因する。しばらくの入院生活、そしてその後に続く不調、顕著になる認知症、母は家事の大部分ができなくなってしまった。生活スタイルを見直し、介護というものを導入しつゝも、云っても伝わらぬもどかしさ、空しさ。様々なことを思い、悩み、落ち込んだ。結局解決することもなく……確かに人生の大概の悩みは、正解などないのだから。

思えば父は酒に飲まれるたちで、検死の医者に「酒臭い」と云われた。母は今日もストロングゼロに飲まれている。もう飲むなといっても、云うことを聞かずに飲んでる。そんな余は本日も、紙パックの日本酒を飲みながら、色んなことから逃げている。

あゝ、だから今日もストリップに通うのだ。

急に冷え込んだ寒さを避け、また飲酒を控えることも兼ねて、珍しく車で向かうことにする。そしたら後ろの車の二人、信号待ちでチューしてた。寒いのにアツアツでんなあ。おじさん、ほのぼのしちゃう。でもバックミラー越しに丸見えですよ……(リア充爆発しろ!)

かくして到達するは、大晦日の東洋ショー。香盤は、ゆきな→伊東紅蘭→あらきまい→川越ゆい→水元ゆうな。一頭の初日と考えるべきか。二回公演だが、一回目のみ見る。ゆきなさんは和服に始まり、着替えてからは右手を上げるポーズが印象的なノリノリダンス。そして凝りまくる東洋の照明。その舞は、柔らかくもしなやか、鋭くもかっこいゝ。そしてポラタイムでのノリ。人を楽しませることに全力で、いつ見ても楽しくなる。こりゃ見に来た甲斐があったというもの。素晴らしい演目であった。

再び車に乗って家路を急ぐ。車は空いている。片道二車線の道路を走っているとふと違和感が。前から車が来る。え、これ、完全に逆走ですやん。思わずパッシング。ハザードを焚いて停車する。それを見た逆走車が切り返しながらユーターン。結果として事故なかったが、これは怖いな。見通しのいゝ所だったから余裕で止まれたけど、カーブであったらなどと思うと背筋が凍る。

珍しく紅白など見て大晦日の夜を過ごす。今年一年間のストリップ総括などをしたためながら。 [112238]

二十六日

十二月三十日は大千秋楽。今年も川崎にて鈴木千里さんに年末のご挨拶をせんとて計画を練っていたが、唐突なGoToトラベル中止の上、年末年始の外出は控えるように呼びかけられた。そんなの関係ねぇと敢行することも検討したけれど、金銭的な理由もあって再検討の上、ギリギリGoToが使える今週末の飛行機を取り直すことにした。

朝五時起床。空港へと向かい、順調に羽田空港まで。京急にて川崎まで移動する。今日の川崎ロック座はイベントのため前倒しゝて十一時半の開演である。微妙な空き時間。とりあえずモスバーガーで腹ごしらえをしながら時間調整。スーパーで酒類を買い整えて、いざ出陣である。

川崎ロック座、本日の香盤は、つむぎ→秋月穂乃果→鈴香音色→ALLIY→鈴木千里→矢沢ようこ。一回目最初から四回目五番まで。二回目フィナーレ終了後、秋月穂乃果七周年イベント。進行は一回目から三回目までオールダブル、四回目はダブル、ダブル、ピン、ピン。二回目以外はフィナーレカットである。

コロナの所為で、好きってだけじゃあ、どうにもならないことがあること知りました。でも好きって気持ちがなきゃ始まらないこともあります……。秋月穂乃果さんの周年イベントでの言葉。言い回しは違うかも知れないが、こういう趣旨だった。すごく分かるし、いゝ言葉だなあと、涙誘われた。

鈴木千里さんは、今日も切れ味鋭いステージ。以前に増して自由でダイナミック、更に魅力的に思える。どことなく表情も豊かになっている気が。今年一年、素晴らしいステージをありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。 [112192]

二十四日

桜木紫乃「裸の華」を読み終わった。元踊り子が札幌へ帰って店を開くことから始まる物語である。

冒頭から甘い香りが立ち上るような美しい文章が続く。日本語にうっとりしている内に、ふと、その物語、登場人物、世界観にどんどん飲み込まれている。美しく、楽しく、そしてどこか哀しい。

読み進めていると、作者がストリップを愛しているということがひしひしと伝わってくる。ストリップ劇場にある喜びと感動、漂っている悲哀。踊り子の来し方、そして行く末。これはその場で見て、味わってきた者にしか書けない情景であった。

この小説はひとたびでは消化しきれない。少し時間を空けて、ふたゝび読み直したい。 [112097]

二十日

なか卯で昼飯を食う。

ちょうど向かい側に座った二人客。うち一名は障害者であろうか。他方を見て思う。めちゃくちゃ可愛い。そして優しい。えゝ子やなあ。ほんと、すごくえゝ子。えゝ子なんだけど、なのに寧ろ、うがった見方をしてしまうのは、余の性格が歪んでいるからであろうか。

こゝまで人が良すぎるとかえって胡散臭く思ってしまう。一種の偏執狂のように感ぜられて心配になる。いゝ人である自分に酔っているか、いゝ人でなければならないとこだわっているか。いずれにせよ、病んでいると見てしまう。

とまれかくまれ、本日も晃生ショーへ。前回の反省を踏まえて防寒対策をしてきた。外見上は変わっていないけれど、ホッカイロを持ってきた。ベリベリを開封して、お腹に二枚貼る。両手にも貼らないカイロを握りしめる。計四枚を動員。これでどうだ。

そんな晃生ショー楽日、目黒あいらさん、ダンスうまいのは勿論なんですが、うまいとかどうじゃなくて、魂まで揺さぶられるステージ。これでもかと、強くしなやさを見せつけながら、ふと、弱くはかない面をかいまみせる。なんか、生きざまを覗いているような気持ちになるのです。 [112003]

十九日

誕生日らしい。ゆっくり九時ぐらいまで寝る。九時ぐらいまで寝ることがゆっくりなんて早起きになったものだ。一昔前なら昼を過ぎても寝ていたのに。

少しぽつぽつ雨が降ったり止んだり。洗濯ものは部屋干し。何かね、この家にいるのが、嫌になってきた。家が嫌というより、同居人がねえ。ストレスフル。やっすいちっさい土地でも買って、プレハブでも置いて住もうか、などと考えたり、考えなかったり。トレーラーハウスとかもあるらしい。いっそ小さい平屋の家を立てゝしまうとか……。

昼下がり、唐突な流れで、某ケーキ屋にてHさんと邂逅。いやいやいきなり音楽とか流されて、店員にハッピーバースデーとか云われて、そりゃ恥ずかし過ぎるがな。

十六日

水曜日である。ど平日である。この「ど」がドレッドノート級のドを意味すると思っていたけど、関西弁の接頭語で、ど阿呆の「ど」らしい。ま、そんなことはどうでもえゝが、平日である。世間は通勤やら何やらの人の流れ、その流れに乗って朝から向かうは、我らが酒場へと。

コロナの所為で居酒屋は夜九時までの時短営業するように云われている。夜に呑めんのだったら朝の九時から呑んでやれ、というのが本日のコンセプト。と云っても九時からやっている店は限られる。赤垣屋も十時から。こゝいらでこの時間に開いている店……うん、これだ。まだシャッターが目立つ薄暗いなんなんタウン、その中でひっそりと開いている初かすみ酒房。うんうん、もう開いている。そこそこ客がいる。

迷うこと二十秒。店へと入る。迷ったところで他に店はなさそうなのに。無駄な二十秒であったな。

とりあえず瓶ビール。大瓶が嬉しい。うゝ、今日はさびぃな。おでんを三品ほど。だしのしゅんだ大根。旨い。この寒さ、せっかく初かすみ酒房なんだから、初霞を呑まなきゃね。生貯蔵酒を頼む。冷酒である。寒い癖に。体の中から温まる作戦だ。ついでに目についた〆さば秘蔵和えなるものを頼む。ちびちびかじりながら酒をぐいぐい呑む。こりゃ最強最高の酒の肴だな。寧ろ一合では足りんぐらいだが、さすがにこれ以上はやめておこう。〆て会計は千六百円ほど。旨い上に安いときたもんだ。

何だかんだで小一時間過ごした酒場を後にし、近鉄で東へと向かう。地下から地上に出ると陽の光が差し込む。快晴である。朝から酔うて明るい陽光を浴びる、これ以上の贅沢はない。

布施駅で下りる。冷たい風が吹き抜ける。今日はとんでもなく寒い。体が寒さに慣れていないので辛い。

かくして久しぶりに晃生ショーに来てみた訳で。始まる頃になっても四五人しかいないぞ。幾ら平日とは云え、大丈夫であろうか。始まるまで窓を全開。さ、さむい。これはやばいかも知れない。始まるまで買ったばかりの小説「裸の華」を読み始める。引退した踊り子が札幌で店を開く物語。元ストリッパーの話を現ストリップ劇場で読む。臨場感があふれるなあ。

そんな晃生ショー劇場、本日の香盤は、青山ゆい→ゆきみ愛→愛あられ→夢乃うさぎ→目黒あいら。一回目から二回目まで。

たまにくる晃生もいゝもんだ。換気もばっちりというか、ポラタイムごとに扉を開放するので、もうめちゃくちゃ寒い。腹巻きをしたりパッチを穿いて、それなりに対策してきたつもりだが、ぜんぜん足らなかった。帰る頃には芯まで冷えた感じ。ヒートテック二枚重ねにカイロ貼りまくって挑むべきでした。

一番、青山ゆい嬢。先週の東洋以来。何となく青山嬢はこの晃生のステージの方が映える気がする。一回目からステージいっぱいに元気に踊る。

二番、ゆきみ愛嬢。三月の小倉以来。相変わらず安定したダンス。落ち着いて見ることができた。

三番、愛あられ嬢。初見。劇場通いで「初見」というのが珍しくなってきた今日この頃、やっぱり初見というのはわくわくする。そしてけっこういゝ。一回目、演目中に書いた簡単な絵を渡されて、これでおじさんはイチコロ。ちょろいもんです。けっしてダンスがすごく上手いという訳ではないけれど、何とも魅力的に踊る。たぶん好みのタイプなんだと思う。ちょろいもんです。

四番、夢乃うさぎ嬢。三月の晃生以来。去年デビューしたとは思えん安定したダンス。綺麗に踊るなあ。三月も思ったけれど、それ以上になっている気が。そして不思議な表情を織り交ぜて、何とも惹きつけられる。

五番、目黒あいら嬢。先月の東寺以来。相変わらずかっこいゝ。今日も素敵すぎるステージ。特に二回目、キャップをかぶって登場。最近、帽子姿がマイブーム。そしてエロいベット。かっこよくてエロい。さすが愛裸嬢である。

うん、たまに来る晃生も楽しいな。しかし寒さ対策は強化せねば……。 [111927]

十五日

にわかに冬らしい寒さ、冷たい風が吹く。少し前まで春の陽気だったので、体が寒さに慣れていない。これは堪える。

小川一水「不全世界の創造手アーキテクト」読了。十二年前の作品を加筆修正したものらしい。自己複製マシンを作った天才少年を中心に、様々なガジェットやら世相が詰め込まれた作品。

いやはや、やっぱり小川一水、好きだわ。一冊の文庫本に、科学と浪漫と人間模様が稠密に織り込まれ、勢いのまゝ走り抜ける。佳作。

十三日

天満へ行く。かなり人通りが減っている気がする。東洋のかなり空いている気がする。恐るべし自粛要請である。

そんな東洋ショー、本日の香盤は、上野綾→西園寺瞳→桜庭うれあ→佐々木ひなこ→ひなた鈴。一回目から二回目まで。

一番、上野綾嬢。一回目「サクラサク」で、でっかい扇をしならせて美しく可憐に舞う。春の演目であるけれど、この時期に見てもやはり美しい。この演目、好きだなあ。二回目は「ERECT」。

二番、西園寺瞳嬢。何か今年はよく見る気がする。相変わらずのひとみたんワールド全開である。一回目「楓」、二回目「ハロウィンパーティー」。

三番、桜庭うれあ嬢。一回目「SHOW!」で、これでもかとダンスを見せつける。リズミカルに楽しく、そして時にエロく。二回目「四周年作」は、扇子を使った和の演目で、さすが桜庭さんと云うべき素晴らしいステージ。

四番、佐々木ひなこ嬢。今週デビューで、一回目二回目ともにデビュー作。ステージ上ではやはり緊張気味で初々しい感じがしつゝ、一つ一つ丁寧に踊っていたので、今後に期待。

五番、ひなた鈴嬢。白鳥すずから改名復帰。一回目二回目とも同じ演目。はち切れんばかりの笑顔は健在。相変わらずちっさくて可愛い。しかし途中から渋めで憂いを含んだ表情で、なるほどこういう表情も見せるんだと感心する。フィナーレでも笑顔ではなく真剣な眼差しで、こういう表情もステキだなと。

フォトブックも購入して退散する。 [111879]

十二日

朝から洗濯などしてから出勤。土曜だけど。

小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」読了。なにこの深宇宙にとどろく百合の波動。素晴らしい&すごすぎる。小川一水はほんと文庫一冊で、見事に一つの世界を創り出してくれるよねぇ。すごくいい小説でした。

うん、「時砂の王」に迫る、個人的ヒット作。 [111838]

九日

先月に電話したF室長から返答ないので、改めて電話。ある意味で電凸。初めから喧嘩腰で。いつになったら返答するのか、別件でこういう話を耳に入れたがどういう見解か。こうしたらあかんぞ。検討なんかいらんから、いまこの電話でハイと云え、等々。

激おこぷんぷん丸である。 [111763]

五日

過日、横浜ロック座の鈴木ミントさんの演目についてツイートしたら、とある方にいゝねをもらい、それで冨田一樹の名を知る。オルガニストらしい。我ながら安直ながら、それでオルガンを聴きに行くことにした。

大阪福島、ザ・シンフォニーホール。立派はパイプオルガンが正面に据えられ、大きなホールである。休憩なしの一時間の演奏会。すっと冨田氏が登場する。横長のベンチのような椅子なので、高跳びのようにすっと飛び越えるように着席する。こんな座り方をするんだと感心する。鍵盤の位置が高く、奏者を見上げる形になるので、演奏する手元は見えない。いよいよ演奏が始まる。

パイプオルガンを生で聴くのは初めてかも知れない。なかなかずしんとくる音色である。確かに宗教と結びついて教会で用いられるのが分かる。確かに人を陶酔させる音だ。立派なパイプオルガンで豪華なホール、安定した素晴らしい演奏であった。カッチーニのアヴェ・マリアが特に心に残っている。

福島から環状線で二駅、そこは天満。ということで安直ながら東洋ショーへと向かう。我ながら充実の休日であろう。本日の香盤は、青山ゆい→虹歩→前田のの→熊野あゆ→あらきまい。二回目一番途中から三回目終わりまで。

熊野あゆ嬢は、どことなく苦手なイメージを持っていたけれど、今日の二回目二周年作「BLACK」を見て思い直す。かっこよくて良い。更にそれに応えるように照明がなかなか凝っている。うん、東洋の本気を見た。

虹歩嬢の三回目「赤い糸」は和風でありながら勢いよくダイナミックに踊る。思わず「えゝステージでした」と云ってしまうクオリティ。うん、やっぱり東洋は楽しいなあ。 [111706]

四日

人間はさ、必要だから生きてるんじゃあ、ない。ただ偶然にも生まれてしまったから、この不要な人生を、毎日何とか頑張って生きているんだよ。

三日

吉村うんたらが、やれ赤信号だ、不要不急の外出自粛だと叫んでる。外出は自粛しろという癖に、営業は自粛しろとは言わない。何のこっちゃ。

まず「自粛」は要請されるもんじゃないし、たとえ要請されたところで、決めるのは自分だ。


『或阿呆の日記』 制作・著作/香倉外骨  2003/01/09初出  #112695
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