雨に濡れて

― 二人の思いが変わらなければ、いつしか人生が開けると、当てもなく信じていた ―


  2017/05/20 11:37 更新  
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飛浩隆 - 自生の夢

五月

拾九日

和ヶ原聡司「はたらく魔王さま!」第十七巻を読んだ。何か久しぶりの気がしたけれど、実際に本篇は一年近く開いていたようだ。ちょっとこれまでの展開を忘れてきている。

とりあえず開くと扉絵がエミリア。凄く可愛い。というかエロい。なるほどエミリア巻か。いやほら、こんなんだったかというぐらいエミリアがデレてやがる。

まあ無難に面白いけれど、かなり中途半端に終わっている。早く次の巻が出ることを期待する。 [90549] web拍手する

拾参日

最近、一口馬主の興味津々である。特にどこがいゝか分からないけれど、とりあえずG1サラブレッドクラブに的を絞って資料請求する。入会申込書が送られてきたので、さっそく記入して送り返すことにする。今なら入会金が無料だしね。

一応、このクラブに注目した理由。先ずは社台系でそれなりに実績も期待できる。次に四十分の一口の点、余り細かい口数よりも面白いかなと。月会費も安めなところも良い。

しかし一口馬主は維持費が割と必要らしい。それほど採算を考えてはいけない。負けて当然の姿勢で。とは云っても、せめて一勝だけでもして欲しいのが心情である。 [90433]


GX1, SIGMA 60mm DN, 1/500s, F2.8, ISO160

七日

映画「トレダーズ」を見た。合意の上で殺し合って、勝ったほうがお金を総取りする。そんな設定の物語である。まあ、話自体は深みも何もないし、そんなルールを厳守する者ばかりというのも変な感じだが、初めは乗り気でなかったのに、徐々にのめり込んでいく様が興味深い。それなりに面白かった。 [90323]

四月

弐拾七日

最近の車にはフットレストがないような気がする。ひょっとすると昔からないのかも知れない。とりあえず我がヴィッツには、ない。

やっぱりフットレストは要ると思うのだが、公式にはオプションでも見当たらない。社外品を探してみると、ネオプロトフットレストバーNEO NP72220というのを見つけたので買ってみた。

取り付け方法。全くの素人には荷が重かった。説明書では必要な工具が分からないのである。みんカラなどを見ながら、ホームセンターへ行き、12mmめがねレンチを調達する。六角レンチは家にあったのを使うことにする。

早速フロアーカーペットを剥いでボルトを外す。これが固い。なかなか回らない。体勢が辛くて回し難い。途中でめげそうになりながらも何とかこじ開け、フットレストバーを設置する。説明書では横一線にカーペットに切り目を入れるようになっているが、バーの所だけ穴をあけて、そこからバーだけ出すようにしてみた。こっちの方が見映えがいゝように思う。

肝心の使用感は、まだ乗っていないので……。 [90163]

弐拾弐日

今日から競馬は京都開催。京阪淀駅を降りると目の前に京都競馬場がある。線路の高架化(変な日本語)に合わせて、競馬場よりになったらしい。まさに駅から出ると競馬場という按配である。

久しぶりに見る京都競馬場はでかい。そして古い。阪神ばかり見ていたから余計に思う。広いのに古い。そしてシャッターが目立つ。条件レースしかない土曜日、閑散としたところが、何とも云えぬシャッター商店街の雰囲気を醸し出す。コンパクトで綺麗な阪神の方が好きかもしれない。

しかしパドックは凄くいゝ。独特の円形のパドックは京都ならでは。そして馬が近い。最前列に行けば手を伸ばせば届くような目の前に馬がいる。糞をすれば音と匂いが届く近さ。やっぱり馬は美しいなあ。 [90073]

拾参日

伯父が亡くなったので通夜に行くよう母に頼まれる。旅行に行くので行けないということの言い訳かも知れぬが、その言い分が面白すぎる。曰く、あんたの伯父さんなんやからな、私は他人やから。ま、まあ、確かに。

兎も角、相変わらず従姉妹いとこが美人で参る。ビールを注がせていたゞけて光栄であります。その娘に萌え。いかんいかん。 [89916]

九日

軒先パーキングなる怪しいサービスがある。普通の民家やらの駐車場を一時借りするシステムである。実際、昨年にクレジット番号を流出するなど問題も起こしている。が事前に予約できるのがよいので、プリペイド式のカードで使ってみることにした。

狭い路地を入ったアパートの駐車場に停める。写真やら地図やらから間違いないはずだが、本当にこゝに置きっぱなしてよいのか不安だ。念のため、予約確定画面を印刷したものをダッシュボードに置いておくことにしよう。

かくして阪神競馬場に到着。朝からの雨も止んでいる。桜が見事に咲いている。しかし芝は重、ダートは不良、単勝万馬券などが出るぐらい大荒れの展開である。

メインの桜花賞も単勝で四千円が付く荒れ方。ミスパンテールはいゝとこなしの十六着に沈んだ。だめだこりゃ。 [89833]


GX1, LEICA DG 15mm, 1/1300s, F2.2, ISO160

六日

最近はめっきり減って余り見かけなくなったけれど、やっぱり競馬場と云えばラジオでイヤホンでしょ。ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)を聞かずして競馬は語れない。ということで短波専用SONY ICR-N1を購入した。FMAMも聞けない、ラジオNIKKEI専用の硬派なラジオである。これで競馬親父の仲間入りだ。 [89792]

弐日

阪神競馬場へ行く。GIに昇格した大阪杯があるので混んでいる。その混雑を横目に一般抽選で当たったA指定席に着く。なるほど快適。

予め昨日の夕方に競馬新聞を買って予習していた御蔭か、今日はなかなか調子がいゝ。肝心の大阪杯であるが、注目していたステファノスが四分の三馬身差の二着。これはメンバーが良ければ勝っていたな。連れは三連複を当てやがった……。

指定席予約に有利なJRAカード会員になろうかな。 [89722]

参月

弐拾六日

三十六計逃げるに如かずなる故事が教訓たりえるのは、即ち逃げることに対する良くない先入観があってゞある。逃げるは劣っていること、潔しとしないこと、隠さねばならないこと。こういう価値観があるからこそ、三十六計逃げるに如かずと、逃げることの価値を敢えて持ち上げてやる必要がある訳だ。

たぶん逃げるのは作戦としては良くない。作戦ですらないのかも知れない。勝負から逃げているのだ。まともな戦法とは、例えば二番手三番手の好位からの差し切りを狙うことであったり、中段から全体のペースを見極めて、第四コーナーより攻めて最後の直線で追い込む。これがまともな勝負である。

だが真剣さなど我関せず、独り逃げるのだと、たゞ一途に走り去ることを選ぶ。作戦というには余りにも単純で、時に運任せであり、それでも前だけを見て逃げる、逃げて走る、その選択そのものが、勝負から逃げているのかも知れない。

だからこそ逃げ切ったその姿が美しい。逃げ切れず捕らえられたその姿もまた美しい。晴々とした勝ち方、清々しい負け方、そこに込められたおもい。

故に人は逃げ馬に魅せられるのだろう。 [89605]

弐拾五日

西暦二千年のオークスはアパパネとサンテミリオンが制した。つまり一着が二頭。G1初の同着であった。

内を走るサンテミリオンの方が差し替えしたように見えるも、首の上げ下げで全く分からず写真判定。結果、同着となった。騎手のインタビューが面白く、「負けなくて良かった」と云って抱き合っていた。一着同着、まるで漫画みたいだ。 [89586]

拾九日

またしても阪神競馬場へ向かう。穏やかに晴れた日曜、三連休の真ん中、阪神大賞典(GII)の開催、やはり道も駐車場も混んでいる。一駅南の甲東園駅に車を停めて、電車で向かうことにする。だいぶんタイムロスした。いっそ今津駅辺りに停めた方が結局は早く着くのかも知れない。これから混みそうな日はそうしよう。

メインの阪神大賞典は三千メートルの長距離戦。なるほど長距離は順当にしかならず、見応えは充分だけど、馬券としては面白くない。というか前と違って今日は全然勝てない。唯一当てたのが山陽特別のみ。

第九競走の山陽特別。芝の千四百。戦績、体重の絞れた感じ、パドックの雰囲気、全て最高であったアポロノシンザンである。何より名前がいゝ。少しでもシンザンの血を引いているのかなと思いつゝ、まあ名前だけだろうと思いつゝ、応援することにする。結果、予想以上の圧勝であった。 [89469]

拾日

等身大(以下の最弱)リアルヒーロー誕生。その帯をまとった本の名は、中沢健「キモイマン」。これは読むしかない。

もっと痛快なラノベと思ったのに……何て重苦しいんだよ。主人公のいじめられっぷりが半端やない。殴られ蹴られ、裸にされて動画を同級生にバラ撒かれる。これは酷い。救いがない。

ついに痛快に倒すヒーロー登場と思えば、そういう訳でもなく、展開がまた惨めで痛すぎる。こゝには正義も晴れ晴れしさもなく、たゞ暗澹たるペーソスが充満している。この身の古い痛みが思い出され、あゝ、今が仕合せだと。

正直、辛すぎて万人には勧められないかも知れないけれど、もういっそアニメ映画化希望である。 [89301]

五日

映画「龍三と七人の子分たち」を見た。元ヤクザの老人たちが繰り広げるコメディである。オレオレ詐欺に引っかゝり、お金がないので指詰めて詫びようとして反対に逃げて行かれる所、思わず笑ってしまった。そういう意味でけっこう面白いけれど、ずっとその調子で、最後のバスで追いかける場面はちょっとね。そこは無茶苦茶でも本気でやり合って欲しかった。

ホステス役の百合子が可愛くて、調べてみると今話題の清水富美加であった。確かに可愛い。[89200]

四日

リアルダビスタの影響で競馬熱が再燃している。思い立ったが吉日とて競馬場へ我がヴィッツを駆る。十二時前ぐらいに到着。実に十年以上ぶりかも知れない。

第五レースからの参戦となる。賭け事はあまり好きではないので、レースごとに千円だけ買うことにする。全部負けても八千円という計算。

パドックを眺めると、目の前の馬体の美しさに見とれてしまって、冷静な判断ができなくなってしまう。マークシートの書き方も忘れていて戸惑うばかり。そもそも昔はワイドとか三連単とか無かった訳で。

良馬場を駆け抜ける競走馬の美しさ。やっぱり来た値打ちがあったというもの。最終レースまで投票して三回勝ち、累計五千円ほど儲けた計算になるのかな。まあ交通費を取り返して一日タダで遊んだと思えば凄いお得である。 [89180]


GX1, M.ZUIKO 45mm, 1/2500s, F2.8, ISO160

弐日

もともと酒が割と好きで外では良く飲むのだが、家では余り飲まない。洋酒ばかり飲んでいる。

ふと昔に出会った酒に再会し、ついにわざわざ売っている店を探してまで買ってしまったのが真澄辛口生一本である。スッキリとした純米吟醸、こういう酒が好きだなあ。辛口というが、そうかな、凄く飲みやすい。 [89145]

弐月

弐拾日

大人はこう云う。お百姓さんに感謝しながら食べなさい。ゆっくりよく噛んで食べなさい。ゆっくり食べると美味しい。よく噛むと体にいゝ。

云うまでもなく。云われるまでもなく。余の食べるが遅いことよ。遅いが故に食べ残される。食べ残しは許されず。食べ物を残したくない。無情なるチャイムが給食時間の終わりを告げる。しかし余の食事は終わりを迎えない。先生の云いつけを守ってゆっくりよく噛んで食べたから。

席が後ろへ寄せられる。狭苦しくなった席で独り先生の云いつけを守ってゆっくりよく噛んで食べる。皆がほうきを持って床を掃き出す。どんどんこちらへゴミを押し出す。ホコリが舞って。掃除をサボって。それでも余は居場所なく給食に向き合う。ステンレスの食器が余の顔を写す。

なるほどゆっくり食べれば満腹中枢が本来の役割を果たす。もう食べたくない。でも食べない訳にはいかない。給食は自分との闘い。孤独との闘い。掃除との闘い。

こうやって大人になった僕は今日も駆け込むように急いで食べる。 [88947]

拾九日

劇場版「ソードアート・オンライン、オーディナル・スケール」を見てきた。なかなかの混み具合である。ストーリとしてはもうありきたりかなと。

しかし映像は素晴らしい。可愛いゝユナ(CV神田沙也加)がよく動く、よく歌う。素晴らしい。これは萌える。更にアスナが素晴らしい。髪型も凝っているし、ベッドの上の横顔の見せ方とか、もうこれは惚れるしかない。

まあ、どう考えてもVRよりARの方が危険だわな。 [88923]

拾六日

和ヶ原聡司「はたらく魔王さま! ハイスクールN!」を読んだ。はたらく魔王さまと云いながら働かない高校生という設定のスピンオフである。けっこう好きだな、面白い。というか最近の本篇はちょっと重過ぎる。はた魔はこういう生き生きした日常系こそ向いていると思う。良い。 [88876]

拾参日

川原礫「ソードアート・オンライン」第十九巻を読んだ。なんかもう惰性で読んでいる気がしてきた。苦痛ではないが、さほど面白くないように思う。端的に云えば飽きたのかも知れない。最初の頃の緊張感が全くないし。まあ拾八日公開の映画はとりあえず見ると思うけど。 [88813]

拾弐日

マウスのホイールが引っかゝる。動くけど動かしにくい。我慢して使ってると、だんだん気になってきて、一度気になるとどんどん気になって、マウスのことばかり考えてしまう。パソコンの前でずっと思っている。パソコンから立ち上がっても思っている。ひょっとするとこれは恋なのかも知れない。ずっとずっと頭から離れないのだから。

さすがにマウスに恋するのは良くないと自覚し、凡そ十年ぶりぐらいに新調することにした。同じのが見当たらなかったので似たものにしたけれど、ちょっと表面がつるつるしている。液晶で云えばグレア。ちょっと油手には滑り過ぎる気がする。液晶もやっぱりノングレアが好き。まあホイールは快適になったから良いとしよう。このツルツル感もしばらくしたら好きになるかも知れないし。 [88792]

九日

街を歩けば老いも若きもスマホをいじっている。大抵の用事はスマホで事足りるようである。故に近頃の若者はパソコンを触ることがない、キーボードを叩けない、マウスに慣れていない。

もう本当に、パソコンすらできない新人が量産されて、もう何が何やら。確かにこの時代にパソコンが得意な若者は間違いなくヲタクな訳で。 [88724]

六日

岡本倫「極黒のブリュンヒルデ」全十八巻を再読した。相変わらず岡本倫は面白くていゝんだけど、やっぱり前半で終わっていれば良かったのに、という感想は変わらない。にしても結構にちょくちょく至言が登場するから侮れない。

例えば一巻百五十二頁。黒羽寧子「私たちの数日でだれかの一生を救えるのなら、私たちの命は何倍にでもなる」

或いは二巻十四頁。村上良太「決めつけは可能性を狭めるだけだ。命がかかっているのなら出来ること全て試すべきじゃないのか?」

こういう風にぐっと心に響く台詞が随所に散りばめられている。でも一番、為になったのは十二巻百八頁の高屋かも知れない。

「誰か助けてと叫んだところで誰も助けてなんかくれない。人が多ければ多いほどだ。自分以外の誰かが助けるだろうとみんな思う。だから誰かを指差して頼むんだ。その青い服の人助けてとかな。そしたら警察くらいには連絡してくれる」 [88660]

四日

昨日公開されたばかりの映画「虐殺器官」を見た。伊藤計劃のアニメ化である。

なかなかの出来映えとは思うものゝ、やっぱり、なんだろう、そこまで絶賛されるのが分からん。伊藤計劃は肌に合わないなあ。

ちなみに上映館が少ないため、片道七十キロ掛けて見に行ったのであった。 [88622]

弐日

今日上司に、香倉君は○○に自負があるようだけれど、のような言い方をされた。前後の話の流れからすれば褒め言葉のつもりなんだろう。それにしても不快な心持ちがした。自負を持っているかも知れないが、それを人に云われると莫迦にされているように感じる。或いは自惚れていると指摘されているようで困惑する。いやまあ、本当に戒めてくれているのであれば、それはそれでもっと嫌味のない言葉を選んで欲しいものである。 [88583]


『雨に濡れて』 制作・著作/香倉外骨  2003/01/09初出  #90633
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