或阿呆の日記

― 二人の思いが変わらなければ、いつしか人生が開けると、当てもなく信じていた ―


  2024/09/16 23:03 更新  
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九月

十六日

有象利路「組織の宿敵を結婚したらめちゃ甘い」第二巻読了。こりゃいかん、電車でニヤニヤしながら読んでしまった。いかんいかん。うん、久々に萌えちゃったよ、おぢさんは。小ネタも面白いし、さくっと楽しい話でした。コミカライズされるらしく、勝手にアニメ化も期待しちゃっときます。

とツイートしたら作者からいいねが来た。いや、うん、SNSって凄いね。怖いね。下手なこと呟けないね。でも良かったというときに本人に伝わるのは嬉しい。あと、いいねが他の人から見えなくなったから、余計にいいねしやすくなったのはあるかも知れない。踊り子さんからのいいねも増えた気がするし……。

今日は東洋ショーへ。新宿ニューアートが休館中なので六人香盤になっている。本日の香盤は、青山ゆい→宇野莉緒→mico→ゆきな→樋口みつは→椎名ほのか。ただし一回目は宇野莉緒嬢が四番にずれて変則的になっていた。

宇野莉緒嬢。以前から割と好きだったけど、最近すごく良くて、今日のステージなんかもう背中がぞわぞわ。ぴしっとメリハリの効いたダンス、跳びはねる躍動感、それでいてぶれない安定感、伸びやかに美しいポーズと柔らかな表情にスッと吸い込まれていく。素敵だ。

あと、樋口みつはちゃん、めちゃくちゃかわいい。今更な気もするが、ほんとかわいい。 [129702] web拍手する

十五日

目黒あいら嬢を見に晃生ショーへ。しかし目黒あいら嬢の出演はなく……。

今日はパンプレの日だったみたいで、特に興味はないが一応参加。パンツなんか貰って何が嬉しいの? そんなふうに思っていたときがありました。しかしですね、今日はかすみ玲嬢のパンプレゲットしてしまいまして、いやほれ、いざ貰うとめちゃめちゃ嬉しい。

しかし鞄に女性用パンツが入っているって、職質くらったらヤバイ奴やし、喜んで持って帰ってきたけど、どうやって飾ればいいのやら。保管に困るぜよ。いっそルーデウスのように神棚に飾らねばならんのでは。

二日

いつか来るであろうその日、嫌だ悲しい寂しいは心に仕舞って、

「おつかされまでした」

「今までありがとうございました」

「でも、いつでも戻ってきていいんですよ」

「お元気で」

そう格好つけて別れたい。

一日

今回も特に新刊はないのだが、Hさんとインテへ行く。台風の影響で今日も結局新幹線は動いていないようで、欠席サークルがそこそこいる状況。一般参加も少なめだと思う。けど、去年とは違って涼しくて過ごしやすくはある。

夕方、地元のスーパーに行く。祭礼の飲み物の値段を聞いてくるように言われたからだけど、担当者はもう帰ったと。うむ。

八月

三十一日

台風は迷走して、各地に大雨を降らせたようだが、結局大阪は大して何もなく、ただただ一週間以上ももやもやしただけであった。

新宿ニューアートが浸水のため休館となった。色んな劇場が出演者を増やしているのが、なにげに凄いことだと思う。

少なくなった劇場、少しでも長く続きますように。

二十七日

仕事終わりに東洋ショーへ。こんなに楽しく思うスト活も久しぶりかも知れない。

坂上友香さんの誕生日な演目がすごくいい。いかにもストリップらしい展開の中に、おめでとうと感謝の気持ちが詰まっていて。

テストで百点を取ったとか、試合に勝ったとか、そんなんじゃない。ただ生まれてきたことが目出度くて、ただここにいることに感謝する。誰もが主役になれる誕生日というイベントに、今更ながら感動する。誰もがその瞬間だけは主役になりうるのだから。誕生日おめでとうと、生まれてきてくれてありがとうと、この今という時間をありがとうと。

そういえば昔、同僚と飲み行ったとき、ふと誕生日ケーキを渡されて泣いてしまったことがあった。ただの飲み会、たまたまの誕生日だったけれど、誕生日にそんなお祝いをしてもらったことがなくて、ただケーキでお祝いの言葉をもらうだけで、ほんと思わず泣いてしまった。

確かに母親に祝ってもらったこともあった。でもそれとはまた違って、家では色々あって、母は本当にずっと働いていて、あまり家にいなくて、だから祝ってもわるよりも、その祝うためのお金に気を使ってしまったりして。

大人になって、母には感謝しかないけれど、でも誕生日で祝ってもらう気持ちは、あの何でもない他人からの一言が一番嬉しかったのも事実な訳で。

二十五日

何週間ぶりか東洋ショーへ。その間に空調が入れ替わったりして、なかなか快適空間になっている。

もう中日になってしまったが鈴木千里嬢に会う。お久しぶりですというと体調を崩していたのかと心配された。微妙に仕事が忙しくてあまりこれないけれど、また来ますと。仕事以外も色々あったけれど、それでもそれを縫って予定を入れて遠征していたから、すっかり遠のいてしまったな。それでも二ヶ月ぶりぐらいだが。前は最低でも月一回は行ってたもんな。

そんな鈴木千里さんは初めて見る演目を。盆上からのスタートでオリエンタルな衣装がとても美しい。そこから畳み掛ける展開で、黒と赤のドレスでべット、二幕として真っ白になって踊りまくって、青紫のドレスで再びべット。盆に広げる裾が真円を描いて。かっこいいと美しいが次々に襲い掛かってきて、それはまるで「鈴木千里」の総集編のようで、集大成のようで、素晴らしいステージだった。

椎名ほのかさんは相変わらずターンが美しい。可憐に楽しそうに舞い回る。以前は少しあやうげな所もあったけれど、今は自信にあふれて堂々と伸びやかに踊っていて、本当に見事なステージ。何より「ほのりーぬの舘」の衣装がすごく似合っていて良い。

二十四日

朝から空き缶を渡して、先に母の面会に行くも、母はもう寝たままで、たぶんもうこのままずっと寝てしまうのだろうと思って、でもそれがいつになるのだろうか。

その後で立ち寿司を食べに行って、色々と行って、また飲みに行って。もう満喫の一日であった。

二十三日

突然の会議。元から弱い原稿読みにカミカミで。

でもそれを褒める人も居て。盲目だな。

めっちゃ滑舌のいい説明を聞いて、すごくうらやみつつも、でもそれは評価されないんだなと。

その後、偉いさんと飲み会して、ホントにありがたくて、飲みすぎて、でも意外とキレないキャラと思われてて。どっちかいうとキレキャラだった昔を思い出しながら、楽しいなあと。

十七日

昨日は飲み過ぎた。二日酔いに近いが、今日は朝から施食会があるので、微妙な距離だが自転車で行ってみることにするが、距離よりも暑さが問題だった。

昼から給油して買い物して母の面会に行くなどして過ごす。

十四日

昨日今日と草刈りなどの外仕事。いや、木を切るとやってる感が出て嫌いじゃない。暑さだけが問題だが。

不動産取得税をネットバンクで納付。七万一千円也。

十二日

電子ピアノが納品されて、ちょこちょお見出しながらこいじっている。しかしCASIO CELVIANO AP-S5000GP/Sは本当にいい。弾き心地がいい。音がいい。本物以上に本物らしくって素晴らしい。しかも軽量でデザインもいい。本当に大絶賛するしかない。やっぱり普段はホールシミュレーターという名のリバーブは切っておくに限る。それでも充分に響く。よくシミュレートできている。

休みの日に完全に引きこもりが可能な状況になったな。今日なんて徒歩一分のスーパーに行っただけで一日が終わった。

十日

部屋に電子ピアノが設置される夢を見た。鍵盤タッチはいいけれど、音色がピアノらしくないというか、なんかストリングスみたいな音色で、なんじゃこりゃという夢を見た。

先日購入した電子ピアノの納品の日に、ある意味不吉な夢を見たけれど、夢にまで見たピアノが我が家にやってくるのである。

午前十一時、思いの外、大きなトラックがやってきて搬入開始。組み立てつつ四十分ほどで防音室内に設置が完了した。ああ、いいなあ。

さっそく鳴らしてみる。余りに久しぶり過ぎて思うように指が動かない。だけど弾きやすいしいい音だな。素晴らしいヨ。指慣らしを含めて昔の楽譜を引っ張り出して練習を開始する。ぜんぜん覚えてないや。まるで一から練習しているみたいだけれど楽しい。やっぱり音楽は楽しい。

五日

千年単位で生きるフリーレンにしてみれば、リーマンやらコロナとか、そんな十年単位の株価変動なんて些細な差でしかない訳で、まして今日一日の暴落なんて大したことないのだろう。高々一年分の上昇が戻っただけで、それでやれ強制決済だとか、ほら追証だとか、そんなことなど高々知れてる、さ。

なあ、フリーレン。僕の葬送のときは涙を流してくれるかい?

四日

子は宝。

無限の可能性がある。

そう期待するのもいいけれど、そんなに期待されると、子供の立場なら期待に押しつぶされて負けてしまいそうになる。

大事に大事に育てられてきたと思ったら、やがて大人になった瞬間、もう子供じゃないんだから、宝が石ころになり、可能性は無限ではなくなる。

三日

今更ながら三浦大知の「Delete My Memories」という曲に聞き惚れる。このシンセサウンドがみきみき駆け抜けるのが気持ちいいんですよ。

肌が弱くてよく湿疹とか吹き出物とかアテロームなど、色んなものが色んな場所にできがちである。なので特に驚きはしないのだが、今回、アテローム(粉瘤)ぽいものがデリケートな場所にできていてびっくりした。陰茎の付け根の辺りで、暑さでじめじめしている場所で、しかもこすれるので痛いし腫れぎみになるしで、いや、これは本当にアテロームなのか? 素人診断というか経験則によればアテロームなんだが、場所が場所だけに、巷では梅毒も流行っているというし、にわかに心配になる。

一応、検査してみるかと、予約の上でchotCASTへ行ってみる。この独特の雰囲気の中で無料の検査を受ける。一時間待てば即日で結果が分かるのがいい。

ということで、HIVB型肝炎、梅毒、三種とも陰性であることが判明したので、これでひとまず安心である。

二日

今日は休みである。先月の休日出勤の代休である。本来であれば喜ばしいことなのだが、目覚めからテンションが低い。なぜなら今日は日経暴落が確定しているからであって、保有株式の簿価が下がることが見えているから。

世界的に景気回復局面に利上げせずに極端な円安に持って来といて、いざ世界的な後退局面になりつつあるときに反対に利上げして暴落させるって、いやこれは無能な日銀のとんでもないやらかしである。ここまでマイナス金利なりゼロ金利なりをひたすら続けてきたツケであろう。案の定の暴落。もう勘弁してくんろ。

ということで久しぶりに朝から飲んで酔っている。半ばやけ酒ではあるが、やっぱりお酒はいい。

飲んでからの晃生ショー。今日は六人香盤、鏡矢もも香→eye→黒瀬ぐみ→RiN→箱館エリィ→夢乃うさぎ。暑いけど熱く気合いの入ったメンバーに圧倒される。そして夢乃さんがいつにも増してかわいく見える。うん、かわいい。

ふとHさんがM部長と飲みに行ったときに話を聞いて思い出す。なるほどなあ。こう応えるべきと答えを探して回答し続けた自分を理解してくれる君に、乾杯! [129381]

七月

二十九日

仕事が終わってから島村楽器に再訪。思い立ったが吉日、というか実際に今日は大安で天赦日で一粒万倍日だそうで、この最強開運日にこそ勢いまかせで、島村楽器限定モデルCASIO CELVIANO AP-S5000GP/Sを購入。店に入ると名乗るまでもなく把握されてて、そりゃにわかに太客になっているから。でもたぶんこれ以降は追加はないと思う。〆て十八万四百円に五千円分のポイントを充当し、十七万五千四百円。メーカー保証が三年もついているので延長保証は付けなかった。

実家に置いているINTEGRA-7を持ってこようと思っている。今見てもなかなかの高スペックだよな、これ。中古相場もけっこういい値段がついている。

二十七日

朝からマンション管理組合の総会があったので、初めてというのもあるし、ちょっと気になる点もあったので顔を出すことにする。変に顔を出して身構えられたり目をつけられたりしても困るのだが。

ナフコに修理に出していた自転車を取りに行く。パンク保証のついたタイヤだったので無料で直してくれた。

母の面会に行ってからニトリへ。スチールラックと物干し竿などを購入する。

いったん帰ってHさんからA2牛乳のもらう。近頃流行りのお腹のゆるくならない牛乳らしい。これでがぶ飲みしても大丈夫では。

島村楽器で電子ピアノを眺めにいくと、さっそく前の担当の人が近づいて防音室はどうですかと聞いてくる。とても快適で、クーラーつけてよかった、絶対にクーラーはいるなと感想を述べる。そして電子ピアノを思案中と伝えると積極的に営業してきた。そらそうでしょうね。

二十四日

灼熱の暑さに耐えながら朝から草刈り作業である。空調服を初めて使ってみる。まあ、ないよりはマシか。クーラーの効いた部屋に入るとすごい効き目を感じるのだが、外だと暑い空気が循環するので、まあ、うん。

夜、老人ホームから電話があって、母の調子があまりよくないとのことである。少しばかり様子を見に行く。もう時間の問題かも知れない。

二十日

昨日、久しぶりに自転車に乗ろうとしたら前輪がパンクしてた……。な、なぜ。

今日はまず自転車を販売店に持ち込んでみた。まだ買ったばかりだし。その後ワークマンで空調服を買ってみる。この季節の草刈りに少しでも役に立てば良いのだが。

十五日

東洋プリカを五枚追加。一回で買った枚数はこれまでで一番多い。けど、ストック枚数はこれでも最多ではない。まだまだ追加すべきであろうか。

笠木いちか「海月」を見た。笠木さんは可愛いんだけど、もちろんすんごく可愛いんだけど、美しい衣装に、丁寧な扇子の扱い、ゆるやかに落ち着いた時間に誘われて……すっかり見惚れてしまった。いやはや、笠木さんは可愛い。

リラックマストアに寄ってTシャツなどを追加。

桜木紫乃「オレと師匠とブルーボーイとストリッパー」読了。すごい盛り上がりとか突飛な仕掛けがある訳じゃないのに、うつろう人と人の愉快さ、漂う心と体の悲しさに、ついとその世界に誘われる。そんな桜木紫乃の物語であった。

Dアニメストアで「ノーゲーム・ノーライフゼロ」を防音室で音に気兼ねなく見る。いや、序盤で既に涙が流れてくる。これは本当に、この物語は、ほんとこのエピソードのための物語だって。

五日

少し喉が痛い。調子に乗ってエアコンつけっぱなしで寝てしまったからであろうか。

母が最近とみに食事を取れていないというので、昼から休みをもらって老人ホームへ行く。嘱託医と話をして、胃ろうも鼻からも入れずに、基本的に食べられないならそのままでと伝える。これまで何度も入院したけれど治ることはない。これから痛い思いや苦しむぐらいであれば、いたずらに長生きをすればいいというものではないであろう。

四日

うう、昨日は遅くまで飲んで少々つらいけれど、普通に起床。午前は休みだけれど、普通に起床。

それは先日ぶっ壊れたエアコンの修理に来てもらうからである。いやはや、今日からなかなか暑いし、今日直ればぎりぎりセーフかな。いや、まあ、先日設置した防音室にもエアコンはあるけれど。

ということでパナソニックの関連会社から派遣されてきた人が来て、さっさと直してくれました。というかですね、去年製で事情を話したら、不動産購入日をエアコン購入日と見なして、保証期間ということで無料で直してくれました。やったね。というか、まあ、本当に使ってなくて初期不良と同様なので当然といえば当然なのかもですが。ともかく、パナソニック、ちょっとばかり見直しました。まあそもそも壊れないのが一番と思いますが。

三日

「若く見えますね」

若く見られて嬉しい時点でもうおじさん。本当に若いときは寧ろ大人に見られたかったはず。

最近気付いたこと。

一日

七月というのにそれほど気温は上がっていない。ここ何年か猛暑の夏が続いていたのでそう思うだけかも知れない。それでも梅雨時でじめじめ不快で、特にマンションに住んでみて、湿度が高いことが気になる。

それでエアコンで除湿してみたのだが、何かランプが点灯して止まってしまった。エラー。何だこれ。何度か試みるも動かない。何だこれは。製造年が去年の新しいエアコンなのに。まだ殆ど使ったことがないのに。パナソニックのエアコンはもう二度と買わない。エオリアというよりクソリアに改名しちまえ。

六月

二十五日

今日は休暇と取っているがいつもと変わらぬ時間に起きていつもと変わらぬ段取りで準備をする。

朝九時、約束通りの時間にチャイムが鳴って、カワイの担当者ほか合計四名がやってくる。ついに防音室の設置の日がやってきた訳である。

さっそく設置作業が始まる。土台からどんどん組み立てて行く。並行してエアコンの電源を引っ張るため、ブレーカーから線を引っ張る作業も行われる。段取り良くみるみる内に組み上がっていく。組み立ててる最中に思ったが、壁紙の色合いがちょうど同じような感じで、ぜんぜん違和感がない。

途中、昼休憩を挟みつつ午後三時過ぎに設置完了。余りにうまいこと部屋に収まっていて、初めからこういう間取りだと思えるぐらいの出来栄えである。色合いも良くて、ドアの開け閉めも良好。エアコンも設置、配線用の穴も開けてもらった。いや、これ完璧じゃないでしょうか。

設置して気付いた点を敢えて挙げると、まず意外に換気扇の音が気になる。静かなだけに。あと、天井が低くて近い位置にあるのでエアコンが大きく感じる。同じくシーリングライトも近い。こんなところが気になったけれど、でもすごくいいのには違いない。

夜、Hさんに防音室を見てもらって自慢してから飲みに行く。 [129157]

二十四日

ワード、縦書きのルビ位置がおかしいのでAlt+F9で無理矢理に微調整するしかない模様。\up 9の数字を小さくすると文字との感覚が狭くなる。

二十日

老人ホームから電話があって、母の食欲が最近どんどんなくっていて、タンがからむのもあって食べるのが難しくて、それでどんどん体力が落ちて弱っている。支えていても自分で立ち姿勢をとることができない。まだお若いですし、入院してみるのもどうかと。

分かるけど、それも分かるけど、入院したところで元気になる訳でもないことを知っている。これまでもそうだった。ただ、病院に居ても仕方がないから退院するだけだ。それで何の意味があるのだろう。金銭的にはむしろ生きてくれている方がいいのかも知れないが、そもそも金でどうこう考えることでもない訳で、長生きすることが幸せなのか、ただ苦しみを先延ばししているだけなのか。誰も答えも知れない。煮えきらない返答をしていると、であればとりあえず近々、医師を交えての相談をしたいとのことである。

そもそも老化とは何か。人はなぜ老いるのか。生物はなぜ成長し、なぜ老化していくのか。

死は分かる。形あるものはいつか壊れる。首が飛べば死ぬ。今ある生命機構が壊されれば活動を停めるしかない。壊れればもう動き出すことはない。それが死。人は死ぬ。いつか死ぬ。それは分かる。死は分かる。死は分かるけれど、ならば老化とは何か。それが分からない。人は老いる。十全にメンテナンスし、エネルギーを補充し、傷んだ部品を交換し続けても、なぜか人は老いてやがて死んでしまう。

そういえばこういう説明を聞いたことがある。

人の細胞は生まれては死ぬを繰り返して生命を維持している。健全な細胞は活動を続け、傷がついたり欠けたり何か問題があると、自ら役目を終えて活動を停止し、老廃物として外部へ排出される。そしてその代わりに新しい細胞が補充される。そうやって生命は維持している。

この機構が完全であれば良いのだが、健全と不健全の狭間にある細胞がある。或いは不健全になりつつも判断する機構自体が不全に陥ってしまう場合がある。そういう細胞が更新されずに居座り続けてしまう。いつまでも排出されず、邪魔な細胞だったゴミが溜まり、時とともにそういう細胞の割合が増えてきて、どんどん動かない細胞が増えてきて、やがて肉体を動かすことが困難になり、生命の維持が困難になっていく。

それが老化だと。元に戻らない細胞の結果が老化であると。この老化の説明が、正しいか否かは分からないけれど、確かにさもありなん。年齢とともに徐々に体が衰えてく様をよく表している。

人は老いる。老いてはやがて死んでしまう。

十六日

東洋ショー、前田ののさんの「my self」。

ベットショーが終わって、次のステージの始まるアナウンスがある。拍手でお迎えくださいと。その声は東洋のそれではなく。スピーカーから拍手が聞こえてくる。

不思議な演目。悲しいような、遣る瀬ないような、ときに弱々しく、しかし踊る足取りは確かで、力強くもあって、

それはとても美しいステージでした。 [129056]

九日

今日の東洋ショー三回目四番、鈴木千里。

明日の楽日は夜に会議があってこれないことは確定している。なので今週これが最後だと思って、少ししばらく会えないかもと思って、集中して、集中して、見る。集中しようと、集中しようとしたけれど、花道の最前列の兄ちゃん、声を上げたりと少々混沌としていて、さすがに集中しきれない……。

それでも僕のチップを笑顔で受け取ってくれて良かった。たくさんの人のチップ。流れを見てさっきの兄ちゃんが千円札をひらひらと。それに「いらない」と言い放つ鈴木さん、かっこよくてしびれた。

ねえ、兄ちゃん。どんな気持ち? お金で裸を見て(お金で裸を見せて)いるのに、そのお金で拒否されるって。どんな気持ち?

僕の中でよくない気持ちが巡り始める。自分の中にどす黒い感情がうずまいて、それは自分自身の醜い感情であって、でも、だからこそ、こんな何もないおっさんのチップをいつも受け取っていただいていていたことにこそ、感謝すべきなのかも知れない。確かにそのステージは祈りにも似て静かに煌めいているから。

八日

昨日は思いがけず昇進祝いをしてもらって、よく飲ませてもらって、で新居にちょっと寄ってもらって。

そんな飲みすぎた次の日の朝、とりあえず引越のゴミを、まだ片付け終わってないけれど第一弾として、清掃工場に直接搬入してみる。これだけでもだいぶカサが減った気がする。

イオンに寄って買い物をしてから島村楽器へ。防音室の振り込んだ領収証をもらう。ついでにおまけの防音材ミニ・ソネックスをもらっていったん帰宅。

そして天満へを繰り出して東洋ショーへ。

六日

新居に来て二週間足らず。自由気ままに、自分でもびっくりするぐらいぐっすり寝ることができている。枕が変わると眠れないと思っていたけれど、確かにそれはそうなんだろうけれど、それ以上に前はストレスがあったのだろう。よく眠れている。朝早くから隣のスーパーに搬入トラックが来てうるさいかと思ってたけれど、これも慣れの所為か、或いはニトリで買った遮音カーテンが効いているのか、余り気にならない。

思えば木造一戸建ての二階は気温の変動が激しかった。夏など四十度を超えていた。それが今はいい季節というのもあるだろう。鉄筋コンクリートの一階は快適である。割と温度が一定している。夜も朝も平準化されている気がする。ただちょっと湿度が高いのが問題であろうか。

後は思いっきり音を出せないのが問題であるが、これも今月二十六日にカワイの防音室を設置することが決定した。これで無敵じゃなかろうか。もう家にずっといたっていい状態かも知れない。

一日

昨日、カワイの見積りが出たとの連絡を受け、朝から島村楽器へ。

というか、昨日聞いた金額、普通に間違ってますやん。大きくしてエアコンもつけたのにえらい安いって思ってたら、普通にエアコン代を忘れてたって、おいおい。カワイの担当者がしっかりしていただけに、島村楽器さんは残念。

うーん、まあ、仕方ないけど、一応、まけてもらわれへんのか聞いてみる。店長も登場したけど、カワイさんも値引き難しいのでと、何だったらおまけつけますので欲しい機材ありませんかと。いやいやそんなに急に浮かばへんし、特にないし、さすがに大物は無理でしょうし。何か店長の適当な提案に、まあ、じゃあそれでと妥協する。

いったん店を後にしてダイソーで買い物をしていたら、再び島村楽器から電話が掛かってきて、カワイさんが値引きしてくれましたと。ハハハ。十万円近く下がって、元の予算内に収まって良かった

昼過ぎから東洋ショーへ。本日の香盤は、月形はるひ→倖田李梨→川越ゆい→鈴木千里→豊田愛菜。出遅れて二回目のみだったが、でもまあ今週は土日が二回あって嬉しい。

春日えな改め月形はるひさんの「不成者」、この刀の演目、やっぱり渋くてかっこいい。はるひさんのステージは、独自の世界観がしっかり作り込まれていて、その世界にどんどん引き込まれて行く。

鈴木千里さん、赤い布を羽織っては、ああ赤が似合うなと思い、黒い服を着れば、やっぱり黒がしっくりくると思う。そんなふうに思っていたら、赤と黒が融合し、時に赤く、時に黒く、でもその色まから覗く横顔の白さが、また見事で。

五月

三十一日

新居に元から設置されていたのがパナソニックのエオリアというエアコンで、どうやらWI-FI接続インターネットでスマホから操作できるらしい。エオリアアプリをインストールして、ちょっと苦心しつつ設定したら、あらほんと、スマホで操作できちゃうという。こりゃ暑い夏も帰宅前からクーラー入れとけるぜ。

二十九日

今日は新人さんと何人かと飲みに行った訳だが、いや、日頃は大人しいというか、どちらかといえば弱々しい薄幸そうな感じに見えておったのに、飲んでからのはじけっぷりというか、おじさんキラーぶりがすごかった。いや、逆に心配しちゃうわ、おいおい。

二十八日

コロナで騒ぎ始めた頃から見かけなくなって、ツイッターも何年も泊まってしまっていたスト客さんが、何年かぶりにツイートしてて、たったそれだけのこのなんですけど、ちょっと嬉しいような、安心したような、そんな朝。

二十六日

日曜であるが今日は朝から仕事である。建物を見たいからと朝から四箇所を回る。素人が見て何が分かるというのだろう。さっさと終了。

昼から当座の着替えを新居に移動。まだまだ色んなものは置きっぱなしだが、とりあえずに着替えはあるから充分に生活できる。兄に、今日からいないから郵便とかは玄関に置いた籠によろしくと告げ、引き払ってくる。まあ、たぶん明日も何かしらの物を取りに行くだろうが。

ちょっと母の面会に寄って今更ながら中古のマンションを買ったことを報告。それからナフコに行く。マキタのコードレス掃除機、しかも紙パック式を探しているのだが、あんまり売っていない。ホームセンターの方が売っているらしいので行ってみると、あったあった。家電コーナーなくて工具コーナー。確かにマキタは工具が主力かも知れないけど、まさかそんな所にあるとは。CL107FDSHW15,800円にて。

二十五日

まだ引っ越し途中だが、そろそろ本格的に寝泊まりを新居の方にしようかと考えている。今日は防音室の見積もりのために現場確認にくる。その合間合間で何度か往復してパソコンを運びつつ。

午前中にカワイ音響システムの人が来て、防音室の置こうと思っている場所を見てもらう。定型でも割とすんなり入るけれど、セミオーダーで十一センチ単位で大きさを変えられるらしい。ということでうまい具合に収まるサイズにできることが判明。いい感じかも知れない。もともと引き戸で考えていたけれど、重くて開け閉めしにくいのでおすすめしないとのことなので、内開きのドアにした。エアコン設置も大丈夫そうだ。防音的にはダイキンのエアコンがあるらしい。エアコンは自分で用意した方が安いと正直に言われるも、それも手間なので一緒に用意してもらうよう見積もりに入れてもらう。けっこうなお値段になりそうではあるが。その後、きっちり室内を測って行った。

午後からはヤマハの防音室の見積もり。こちらは別の設置業者の人が来た。サイズの問題で思った場所に置けない感じである。うーん、これは正直微妙かも知れない。値段的にはヤマハの方が安くなりそうなだけに残念。正直、カワイに軍配が上がりそう。ともかく両者の見積結果を待つことにする。

駐車場を借りている不動産業者に寄って解約手続きをする。マンションの駐車場に空きがないって聞いてたけどたまたま空きがあってそっちも契約しているので。

頑張ってパソコンを設置する。防音室の部分は占領したくないので仮置きである。スピーカーの置き場に困ったので諦める。しばらくヘッドホンで過ごすことにしよう。

明日は午前中だけ仕事があるので、昼から服などを運んで本格的に寝泊まりできるようにしたい。

十九日

言葉というのは難しいなぁ。その人を称賛してるだけのつもりなのに、その周囲の人をけなしているように聞こえるときがある(そう聞く人がいる)

難しいのは言葉というより人間関係かな。つくづく人間てめんどくさい生き物よね。

さて朝から美化活動ということだが、天候が悪いのでちょっと側溝の砂をすくって速攻で終わり。

それから新居に行ってカラーボックスを組み立てたり。そういえば島村楽器から防音室を設置するのに火災報知器は要るのか要らないのか管理会社に聞いておいてと言われたので、理事長宅に行ってみるも不在であった。管理会社、本当に頼んないし、そんなことは理事長に聞いてくれと言うしな。管理会社とは。

その後はゴリラホールに行ったり、あちらに行ったり、こちらに行ったり。

十二日

楽器店に行って新居に防音室を設置したらどれぐらいになるか相談する。ヤマハよりカワイの方が安いと思っていたけれど、運送料と設置料を含めると、意外とそんなに大差がない。ただ引き戸にできるのはカワイだけか。詳細は現地を見てからということで、その日程調整はLINEでと。時代ですなあ。こちらとしてはそちらの方が電話よりありがたい。

母の日ということでソープフラワーを買ってから母の面会に行く。特に話題がある訳でもないけれど、見るからに日に日に弱っている気がする。コロナの所為もあって、コロナじゃなくてもICUのときは当然に面会謝絶な訳で、そのときはなんで面会できないんかと問い詰めてた兄よ、今ならいつでも会えるんだから、もっと行ったらええのにね。そのうち会えなくなるよ、本当に。

夕方から堺東の立呑屋で飲んで、そういえばと学生時代にバイトしていた近くの塾があるかと前に行ってみたら、意外とまだ残っていてびっくりした。夜は三国ヶ丘FUZZのライブイベントへ。終電帰宅です。

十日

夜、新居でHさんと飲む。買ったばかりの冷蔵庫はビールとチューハイしかないけれど。製氷機能が愛おしい。その後で一人、初めて泊まってみる。

八日

仕事が終わってから阪神高速で天満へ。寂しいことにあらきまいさんが今週で引退するから。

平日にも関わらずなかなかの満員。チップ列が長い。そして撮影列がどこまでも長く、なかなか時間が押していく。

前に撮ったときは言われなかったのに、今日は「今日で最後?」と聞かれる。確かにそうなりそうなんだけど、どうして分かったのだろう。そうですと頷く。「長生きしてね、ほのちゃんのこと応援してね」と。あらきさんこそお元気で。また夢で会いましょう。 [128806]

四日

八時半に電話が掛かってきて、先にエアコンの撤去をして良いか聞かれる。もちろんOKを出すと九時に電気屋さんが一人でやってきて、さっそくエアコンを外す。外してそのまま置いておく。引越のサカイが来たときに一緒に持っていくとのことである。

問題は洗濯機の設置である。電気屋さんは同じ時間で洗濯機の設置も頼まれているらしいが、当然ながらまだそれはここにある。外していない。本来はサカイが運ぶので仕方なくと思うが、近くの引越なので電気屋さんが一人で運んで一人で設置してくれた。

十二時半、引越のサカイが来る。とりあえず二人で来て、全部荷造りをおまかせする。途中から更に二名が増員されて、四名でどんどん詰めていく。うん、事前にもうちょっとゴミ処分しとくべきだったかも知れない。それでも順調に進んで、移動して、荷下ろしなんて本当に一瞬で、新品の冷蔵庫も設置し終わったのが二時。一時間半で完了である。素晴らしい。引越の荷造りおまかせプランはマストですね。

カーテンレールを設置したり、色んな物を買い足したりと作業をしたが、荷解きはぜんぜん進まず。明日しよう……。 [128725]

三日

仮の旧居、ゴミを搬出する。何もないつもりだが、こう見るとそこそこ荷物があるな。荷造りおまかせで良かった。

ナフコに寄ってチェストを買ってから新居に行く。カーテンレールの設置しようとするも脚立がなくてひとまず断念。続いて家から持ってきたニトリのパイプベッドを組み立て直す。あれ、ナットがつぶれてる。たぶん再使用できない感じ。ど、どうしろと。他に買ってきておいた組み立て式のボックスなどを設置する。

かつ庵で大海老とじ丼を食べる午後三時。かなり遅めの腹ごしらえである。コーナンで更に棚を買い足してからニトリに寄って、先のパイプベッド、部品だけ売ってもらえないのか問い合わせしてみる。色々と悩まれたけど、色違いなら取り寄せで買えるらしい。意外とちゃんとしてるね、ニトリさん。カラーボックスが何かショボくてショボックスとか云ってごめんなさい。ちゃんとしてます。お値段以上ですよ。


『或阿呆の日記』 制作・著作/香倉外骨  2003/01/09初出  #129708
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