予定が変わり、独り東洋ショーへ。昨夜の台風の影響であろうか、日曜にしては割と空いていて見易い。
そんな本日の香盤は、坂上友香→香山蘭→清水愛→あすかみみ→鈴木千里である。
今日の訪問は清水
あすかみみ嬢。先週はチャイナとルンぴかビームに惚れ込んでしまって二度も訪問してしまった。今週は演目入れ替わって、一回目が新作「くらげみみたんは夢を見る」、二回目が「みみSUMMER in 2018」。くらげみみたんは非常に凝っていて、衣装、セット、照明が折り重なって、美しく可愛い世界を造り上げている。途中でエアリアルティシュー的な動きが入っているけれど、東洋ショーは天井が(以下略)。みみサマーもこれまた分かりやすくて面白い。スーツ姿の仕事風景から海水浴の水着へと変化する。両方とも見応え充分。けれど先週の方が好きかな。
続いて鈴木
そんな鈴木千里嬢の一回目と二回目を見た(演題不詳)。一回目は小道具なしで衣装のみで勝負する。本当に千里嬢の舞は美しい。足先から指先まで優美に流れる。時に激しく、時に繊細に。その儚げな表情、華奢な肉体、まるで散りゆく花のように咲き乱れ、手拍子など忘れて見惚れるしかなかった。二回目は白と黒の二枚の扇子を持って、まるで催眠術に誘われるようにその世界へと連れて行かれる。何という麗しさであろうか。
完全にノーマークだった香山蘭嬢。二回目だけ見た。赤玉の瓶を持って千鳥足で登場。昭和初期の設定であろうか、飲みながら街頭をふらつき、男を誘って体を売る。もうこれだけで物語になっている。鞄から日除けの垂れた軍帽。なるほど戦後(或いは戦中)の設定か。彼女は軍帽に匂いを嗅ぎ、胸にいだき、泣きながら自慰をする。いたゝまれない。うるうる涙が出てきた。もうちょっとで泣きそう。手を伸ばせば届く距離に裸体があるのに、ちっとも性的には興奮しない。美しいのに、心が締め付けられる……。
後で知ったが「反戦歌」三部作の、しかも第三部のみ見たようだ。単純にも関わらず重い主題を見事に描いている。こんな演目ばかりも困るけれど、中にはこういうのもあってもいゝ。ストリップの更なる可能性を見た。
帰り。何枚か撮ったポラを受け取りに行くと、鈴木千里嬢とのツーショット写真が撮れてなかった模様。返金してくれたものゝ、結構ショックは大きい。
制作・著作/香倉外骨
2018/07/30初出
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