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初めての晃生ショー

淀屋橋アパホテルでの目覚め。まだ昨日の余韻が残っている。心地よい疲労感。しかし今日は晃生ショーに行こうと思う。近くにありながら未体験の劇場へと。

最寄駅は近鉄布施駅となるが、淀屋橋出発なので、御堂筋線から千日前線へと地下鉄を乗り継いで、新深江駅で下車する。とりあえず腹ごしらえをしようと散策していると結局布施駅の前まで来てしまう。まだ開いていない店も多く、結局は餃子の王将へ。後で知ったが、割と近くに、中華そば光洋軒、中華そば住吉などがあり、高井田系と呼ばれて有名らしい。次はこれを食したい。

コンビニで酒を調達してから晃生ショー劇場へ。入口正面にある券売機で早朝料金五千円の入場券を買う。こゝに居るテケツのおっちゃん、ストリップ劇場には珍しく愛想がいゝ。外出できないので買い物は大丈夫ですか、などとアドバイスまでくれる。大丈夫と応えてから階段を上がる。受付は一階だが、ステージは三階にある。

場内に入る。小さめの本舞台、花道なし、でべそが一段高くなった回転盆。天井は低い。ステージの小さゝの割に客席が広い。そしてこれまでに見たことがない不思議な座席配置で面白い。すべての席が独立した椅子になっていて、盆を囲むように同心円状に三列配されている。一列目、二列目、三列目と徐々に高くなっていて見やすい。そして椅子の後ろのスペースも広いので、立ち見もしやすいこと間違いない。椅子は五十ほどだろうか、しかし立ち見も含めればキャパは大きい。

三十人ほどの客入りのなか、懐かしいブザー音とゝもに第一回目が始まる。案内やら注意事項の放送で昭和な感じを満喫できる。コーセーコーセーと連呼する何とも云えないBGMが、哀愁を通り越して浪漫を描く。場内の雰囲気と相まって、いかにも昭和という空気がたまらない。暖房が効きすぎて暑いぐらい。この空調ガンガンな感じも昭和であるまいか。

そんな晃生ショー劇場、本日の香盤は、葉月凛→目黒あいら→黒井ひとみ→水咲カレン→望月きらら。

二番手、目黒あいら嬢。今回、晃生に来ようと思ったのは目黒あいら嬢が出演しているからにほかならない。十一月に広島で見てその素晴らしい踊りにすっかり見惚れた。一回目が和の演目。広島で感動したけれど、やはりこじんまりした晃生だとちょっと映えないかな。儚げな表情と相まって素晴らしい。二回目は洋の演目。これも広島で見たのと同じもの。切れ味の良いダイナミックなダンスを披露。たゞその勢いの所為か盆の絨毯じゅうたんがめくれ上がってしまう。途中でかぶりの客たちが引っ張って直したけれど、直しが甘くてやっぱりめくれる。それでも何とか演じるあいら嬢。三回目は初めて見る演目。これも格好いゝ。相変わらずあいら嬢は素敵である。

以上、一回目から三回目まで。各回終了後にフィナーレあり。その後、集合ポラのコーナーと、不定期販売の回数券。今後のために回数券を購入しておく。

全体的に香盤には大満足なのだが、少し気になる点、それは客層かなあ。ぐだぐだリボンとか、ずれまくりの爆音手拍子とか、意味不明な差し入れとか、後ろの席でのくしゃみとか、この辺がちょっとばかり辛いかも知れない。私も酒を飲みまくっているので、けっして上品とは云えないけれど……。


制作・著作/香倉外骨  2019/01/19初出
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