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ストリップ総括(2020年)

劇場

合計で57回。内訳は:

劇場回数
東洋ショー劇場40回
晃生ショー劇場3回
DX東寺3回
A級小倉劇場2回
広島第一劇場2回
浅草ロック座2回
まさご座1回
横浜ロック座1回
新宿ニューアート1回
川崎ロック座1回
池袋ミカド劇場1回

新型コロナ(COVID-19)の流行、そして緊急事態宣言などがあって、四月から五月に掛けて全館休業。かような未曾有の事態にあっても、今年は五十七回もの訪問ができて、これは去年より増えての過去最高である。尤もコロナの所為で、競馬場などが無観客となって行けなくなり、かえって劇場に行く頻度が増えた影響もあるのかも知れない。

全員がマスクをしての観劇。春にその風景を見たときはサイバーパンクの世界、さながらSFの世界に入り込んだように思ったが、今やそれが当たり前になってしまった。各所でツーショットが禁じられ、ポーズ指定できずにおまかせばかり撮ることになってしまった。されど春には殆どいなくなった観客も、今や満員御礼の大千秋楽を迎えている。

様々な娯楽が、生活必需でないと見なされるものが、次々と「自粛」を要請される中にあって、今日も劇場が続いていることに、劇場関係者や踊り子は勿論、そこに集う人々に、感謝を。

感謝という言葉が心に沁みる一年であった。

踊り子

合計で287回。なお、劇場への訪問回数(日数)の集計なので、ステージの回数(演目数)ではありません。

踊り子回数
鈴木千里21回
あらきまい11回
伊東紅蘭11回
西園寺瞳10回
大見はるか10回
榎本らん9回
有沢りさ8回
涼宮ましろ8回
ゆきな7回
宇野莉緒7回
上野綾7回
坂上友香6回
桜庭うれあ6回
小宮山せりな6回
水元ゆうな6回
松本なな5回
目黒あいら5回
ALLIY4回
渚あおい4回
青山ゆい4回
川越ゆい4回
川菜ひかる4回
中条彩乃4回
虹歩4回
北川れん4回
鈴香音色4回
mico3回
ゆきみ愛3回
熊野あゆ3回
秋月穂乃果3回
真白希実3回
前田あこ3回
沢村れいか3回
藤咲茉莉花3回
藤川菜緒3回
楓彩3回
夢乃うさぎ3回
かすみ玲2回
レイ2回
愛あられ2回
安田志穂2回
御幸奈々2回
香山蘭2回
小室りりか2回
小春2回
神崎雪乃2回
聖京香2回
赤西涼2回
浅葱アゲハ2回
椿りんね2回
藤川奈緒2回
浜野蘭2回
豊田愛菜2回
木葉ちひろ2回
ひなた鈴/白鳥すず2回
JUN1回
MINAMI1回
うららか麗1回
つむぎ1回
ののか1回
みおり舞1回
君島みお1回
羽多野しずく1回
雨宮衣織1回
卯月琴子1回
宮野ゆかな1回
橋下まこ1回
栗鳥巣1回
高崎美佳1回
黒井ひとみ1回
黒宮えいみ1回
黒崎優1回
黒瀬あんじゅ1回
佐々木ひなこ1回
若林美保1回
星愛美1回
星崎琴音1回
清水愛1回
前田のの1回
倉木しおり1回
早乙女らぶ1回
早瀬ありす1回
竹宮あん1回
徳永しおり1回
南まゆ1回
白石さやか1回
浜崎るり1回
武藤つぐみ1回
矢沢ようこ1回
蘭あきら1回
鈴鹿音色1回
鈴木ミント1回
翔田真央1回

東洋の訪問回数に比例して、東洋出演者が必然的に回数が増える。

そして鈴木千里さんを中心に予定を組み立てゝいるため、これまた鈴木千里さんと一緒に出演される方の回数が増える。

鈴木千里さんには、広島に初まり、東洋、小倉、浅草、新宿、東寺、横浜、川崎と各所で会うことができた。そのステージ、まるでこの時間と空間まで支配されているようで、諦めにも似た感銘を受ける。あゝ……たっとい。沢村れいかさんとのチームショーも見ることができて、多彩な一年であった。今年も鈴木さんには感謝しかない。

ゆきなさん、本当に素敵な踊り子さん。その舞は、柔らかくもしなやか、鋭くもかっこいゝ。そしてポラタイムでのノリ。人を楽しませることに全力で、いつ見ても楽しくなる。

宇野莉緒さん。すごくかわいゝ。いつも元気いっぱい。様々な役柄を丁寧に演じる。そして見事な見せっぷり。これからどんどん飛躍していきそう。

小宮山せりなさん、力強いエアリアルで観客を圧倒する。特に小倉でのステージはすごかった。観客全員まるごと飲み込んで、まさに劇場を揺らしていた。今年一番の盛り上がりを見た。

目黒あいらさん。ダンスがうまいのは勿論として、和の力強さ、洋の躍動、これぞ人間の揺さぶり、人間が踊ることの意義。魂まで揺さぶられるステージである。これでもかと、強くしなやさを見せつけながら、ふと、弱くはかない面をかいまみせる。なんか、生きざまを覗いているような気持ちになる。

御幸奈々さん。二十九年間踊り続けたその切れ味は健在。寧ろ誰よりも激しく舞う。この方の時間は止まっているのかも知れない。常に激しく、いつも可愛い。情熱的なベット。これで終わるかと思ったら、立ち上がりから更に踊る。一段と激しく、勢いが溢れて、まるで生きる喜びを見せつけるように、これが生き様だと叫ぶように、ステージ狭しと踊り続ける。それを見せられて、思わずこの目に、涙があふれる。

小春さん。激しいオナベが印象的だが、その演目の多彩さに驚かされる。今年一番驚いたのは「目合まぐはひ」である。その名の通りまぐわいの演目。天狗面で登場し、天狗のまま舞う。渋い動き。もうこの時点で心が持っていかれて釘付けになる。ずっと天狗面をつけたまゝ盆に入り、最後の最後に少しだけ素顔を見せる。そして盆で上ですっと消えるように終演。練られた展開。一筋の物語。そう、まるで一つのピアノソナタ。ピアノの音が消えるように照明が消える。

浅葱アゲハさんは今年初めて見た方で、広島と東寺で見ることができた。天井の高い二箇所で見ることができて良かった。そのエアリアルシルクは至宝の一言。無駄な所が一切なく、流れるように美しく空を舞う。そのかっこよさ、背中からぞくぞくとくるものがある。そう、天上の踊り子。

黒瀬あんじゅさん。今年は一日だけ、二回のステージしか見ていないけれど、その二回目が特に凄くて、コップにローションを入れて、口に含んで、体に垂らしていく演目。それだけでも特別な演出であるけれど、このワンステージが、踊り子人生の集大成かと思えるほど、全身全霊で踊る。心が、震えた。

その他、たくさんの踊り子さんに会い、たくさんのステージを見せて頂いた。全てが頂上。

この時代にストリップに出会い、劇場に通い、数多くの踊り子さんに出会えた幸運に感謝を。このご時世に、皆さんと共に過ごせる時間があることに、重ねて感謝を。

願わくは、来年も、再来年も、良きステージがこの星にあらんことを。


制作・著作/香倉外骨  2020/12/31初出
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