合計で80回。内訳は:
劇場 | 回数 |
---|---|
東洋ショー劇場 | 53回 |
晃生ショー劇場 | 13回 |
川崎ロック座 | 3回 |
渋谷道頓堀劇場 | 3回 |
浅草ロック座 | 2回 |
DX東寺劇場 | 2回 |
ライブシアター栗橋 | 1回 |
新宿ニューアート | 1回 |
横浜ロック座 | 1回 |
大和ミュージック | 1回 |
徐々に緩められつつあるものの、依然としてコロナに対する謎の規制が続いており、そんな中にあっても劇場は今日も何とか続いている。
その危うきこと累卵の如し。薄氷の上に佇む劇場は、例えばシアター上野が営業停止処分を乗り越えて再開したと思えば、わらびミニ劇場が火災により営業できない状況になっている。或いはDX東寺劇場はパンツ着用となり、そもそもストリップとは何か、を考えさせられる状況になっている。
そんな中にあって、今年一年を振り返ってみれば、気持ちの上では少しばかり回数が減ってきたなあと思っていたのに、いざ数えてみれば過去最高であった昨年に並ぶ八十回の訪問。やはりストリップ劇場こそ私の行くべき所であり、拠り所であり、そして帰るべき所であったということだろう。
合計107人の方に408回。なお、劇場への訪問回数(日数)の集計なので、ステージの回数(演目数)ではありません。
踊り子 | 回数 |
---|---|
あらきまい | 19回 |
ゆきな | 17回 |
鈴木千里 | 17回 |
上野綾 | 16回 |
大見はるか | 14回 |
伊東紅蘭 | 13回 |
松本なな | 10回 |
あすかみみ | 9回 |
椎名ほのか | 9回 |
夢乃うさぎ | 9回 |
真白希実 | 8回 |
青山ゆい | 7回 |
川越ゆい | 7回 |
藤川菜緒 | 7回 |
武藤つぐみ | 7回 |
目黒あいら | 7回 |
工藤リナ | 6回 |
桜庭うれあ | 6回 |
早乙女らぶ | 6回 |
樋口みつは | 6回 |
木葉ちひろ | 6回 |
ALLIY | 5回 |
mico | 5回 |
ののか | 5回 |
永澤ゆきの | 5回 |
熊野あゆ | 5回 |
西園寺瞳 | 5回 |
中条彩乃 | 5回 |
虹歩 | 5回 |
鈴香音色 | 5回 |
ささきさち | 4回 |
榎本らん | 4回 |
笠木いちか | 4回 |
坂上友香 | 4回 |
神崎雪乃 | 4回 |
星愛美 | 4回 |
前田あこ | 4回 |
椿りんね | 4回 |
南まゆ | 4回 |
茉宮なぎ | 4回 |
ひなた鈴 | 3回 |
らん | 3回 |
宇野莉緒 | 3回 |
雨宮衣織 | 3回 |
音ね風花 | 3回 |
空まこと | 3回 |
漆葉さら | 3回 |
水戸かな | 3回 |
赤西涼 | 3回 |
藤咲茉莉花 | 3回 |
有沢りさ | 3回 |
涼宮ましろ | 3回 |
緑アキ | 3回 |
JUN | 2回 |
Kuu | 2回 |
MINAMI | 2回 |
リリー | 2回 |
愛野いづみ | 2回 |
宇佐美なつ | 2回 |
原美織 | 2回 |
倖田李梨 | 2回 |
広瀬あいみ | 2回 |
小宮山せりな | 2回 |
小室りりか | 2回 |
小春 | 2回 |
水咲カレン | 2回 |
前田のの | 2回 |
蒼稀子 | 2回 |
竹宮あん | 2回 |
桃瀬れな | 2回 |
楠かほ | 2回 |
萩尾のばら | 2回 |
浜崎るり | 2回 |
浜野蘭 | 2回 |
豊田愛菜 | 2回 |
悠木美雪 | 2回 |
六花ましろ | 2回 |
RISA | 1回 |
かすみ玲 | 1回 |
マリー純 | 1回 |
ゆきみ愛 | 1回 |
愛あられ | 1回 |
愛奈 | 1回 |
安田志穂 | 1回 |
安藤もあ | 1回 |
音羽うた | 1回 |
夏野こだま | 1回 |
花井しずく | 1回 |
海野雪妃 | 1回 |
橋下まこ | 1回 |
御幸奈々 | 1回 |
黒崎優 | 1回 |
佐々木ひなこ | 1回 |
沙羅 | 1回 |
山口桃華 | 1回 |
上原亜衣 | 1回 |
水元ゆうな | 1回 |
星乃結子 | 1回 |
大月小夜 | 1回 |
天咲葵 | 1回 |
田中幸子 | 1回 |
徳永しおり | 1回 |
平井栞奈 | 1回 |
望月きらら | 1回 |
堀沢茉由 | 1回 |
夕鶴 | 1回 |
立葵 | 1回 |
ああ、やはり、そうか。
ここ三年ばかり年間最多が続いていた鈴木千里さんが、二位になってしまった。
もちろん私の中では今年も鈴木千里さんが
今年最初の鈴木千里さんは新宿にて。ノリノリで楽しいステージ、個人的には帽子から出てる左の前髪と耳がツボで……。東洋でも髪の毛の間から耳が出る。眩しそうに目を細める。こういう何でもない所作に心惹かれるばかりで、そして踊れば凄まじい勢いで風が吹き抜け、心がしびれる。演目中、近くの席の人が誰に言うでもなく囁くような小さな声で「すごい」って声を出してしまったのは、仕方ないことと思う。
今年最後の鈴木千里さんは川崎にて。静かで美しく。彼女は人間か、人間になりたい何かか。或いは人間になんかに生まれたくなかったのか。余りにも綺麗で、でもどことなく懐かしい感じもして……震えました。銀色の髪の内側が暗い色になっていて、これもまた渋くて。
替わって最多となったのが東洋ショーのアイドル、あらきまいさん。初めて見たのは東洋のオープニング映像で、それから本人に会って「あ、本人だ」と思ってからもう何年も経ったけれど、その時の新鮮さと綺麗さは今も変わらず続いていて、そしてその人柄がほんと素敵で。益々の魅力に日に日に存在感を増している。
二位タイは、今や東洋の準所属とも言っても過言ではない、ゆきなさん。今年も楽しく優しく美しいステージをたくさん見ることができた。多彩かつキャラ性の高いことは勿論好きだけど、その中にある、ゆきなさんの柔らかさは、何かやっぱり、好きだなぁ、と。
夢乃うさぎさん。何年か前に初めて見た時に不思議な雰囲気だと思わされ、近頃は素敵なステージに魅せられてばかりで、ベットで口ずさみながらポーズを切る姿が本当に美しく、一方で暗転した舞台袖の鏡でそっとターンの練習をしている姿を見て、やっぱりプロだなあと思う。
周年イベントの日、客の何人かに話し掛けられた。めったに話し掛けられることがないので驚きつつ、今日はうさぎさんの応援ですかと尋ねられる。そうですと答えると、おめでとうございますと祝福の言葉。こういう雰囲気、何かいいなあ。
あすかみみさんは、元々ストリップに引き込まれるきっかけになった踊り子で、約四年前の東洋ショーで引退、その日の情景は今も目に焼き付いている。その日に知った訳だ、今あるステージは今見ておかないともう二度と見れないということを。
そんなあすかみみさんが七月に復帰。歓喜しながら復帰の日、仕事終わりに東洋ショーに駆けつける。キョンシー衣装がすごく素敵で、それに合わせた不思議な動きがまた素敵で。ライトに輝くみみさんの汗と笑顔。やっぱり見入ってしまう。感謝の気持ちで再誕の宴を終える。
目黒あいらさんも今年四月に唐突に復帰。特に情報もなく一年以上出演がなかったから、あの熱情溢れ魂揺さぶるダンスを思い出し、見る前から興奮して止まらない。
その復帰された踊りざまを目の当たりにして、相変わらず美しく、ダンスが上手く、そして色っぽく。黒髪のイメージだったが、金髪というか白銀のような髪色。非常に似合っている。時にゴージャスに、時に可愛くて。いやポニテ可愛すぎるぞ。
目黒あいらさんの素晴らしいステージの数々。きれいだけじゃなく、かっこいいだけじゃなく、冷静な情熱がこだまして心が揺さぶられる。蝶の柄の白い和装でしっとり始まり、そこから加速して白いドレスに。そして青い羽扇子を優雅に羽ばたかせ……。気づけば目に涙がたまっていた。
或いは、美しい和装で落ち着いた演目では、一つ一つが丁寧で奥深い。時間が生まれて、この世界をどうしようかと考え、そして星が生まれる。これは宇宙開闢の物語。そしてエロい。
こう書いていると、目黒あいらさんの存在感を改めて感じる。これは来年ももっと見に行かないといけないな。
その他、数は少なくても素晴らしい踊り子さんに、魅力あるステージを見せてもらうことができた。
初めて見るKuuさんは、ロボティックな不思議な動きでゴリゴリ畳み掛けるように踊って、さらにベットではまるで感電したかのような動きを混ぜながらポーズを切る。見てるこっちの背中にも電流が走って、いやはや、しびれました。
小宮山せりなさん。いつも全力で、それでいていつも楽しそうに踊って、そりゃ誰もが魅了される。ステージ写真はほんと神がかっていて、でも実際のステージは、どの瞬間を切り撮っても絵になっていて。凄い。
そういえば四月にキヤノンギャラリー大阪の写真展「誰が撮っても、同じじゃない。」へ行った。小宮山せりなさんの写真が展示されているからである。広島第一劇場の閉館のとき、その情景、その思い。そこに写るは汗か涙か。その刹那を見事に切り取った写真は、生々しくも美しく、まるで自分の記憶であったかのように目に焼き付いて――。
蒼稀子さんは、晃生と大和の二回だけしか見ることができなかったけれど、独特の不思議な気配をまといながらの、流れるように美しく伸びやかなステージ。すごくいい。派手さはないけど、そこにドラマがあって、美しい。
花井しずくさん。東洋ショーの花道で連続バク転を決める姿は誰もが度肝を抜かれたに違いない。
コロナ以降、何が常識で、何が非常識かが曖昧になり、ロシアがウクライナに侵略戦争を始めて、何かが続いていることにこれまで以上の価値を感じる。続けて行くのは全て人の意思、力、集合。それは尊い。
願わくは、来年もその次の年も、劇場の
制作・著作/香倉外骨
2022/12/31初出
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