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ストリップ総括(2023年)

劇場

合計で79回。内訳は:

劇場回数
東洋ショー劇場46回
晃生ショー劇場18回
横浜ロック座4回
DX東寺劇場3回
新宿ニューアート2回
浅草ロック座1回
シアター上野1回
池袋ミカド劇場1回
川崎ロック座1回
まさご座1回
A級小倉劇場1回

新型コロナはまさに狂騒であった。その間に失われたもの、できなかったこと、二度と戻らないものがあった。それが今年になってようやく緊急事態宣言が解除され、少しずつ平時に戻りつつある。本当に普通に戻ったこともある。失われたままのこともある。コロナ狂騒はいったい何だったのだろう。

競馬場に自由に行けるようになったり、飲み屋にどんどん行けるようになったり、これは劇場に行く回数が減ると思っていたけれど、確かに減ったけれど、それでも合計で七十九回の訪問。これは去年に比べて一回減っただけである。

自分の中では少しずつ熱量が下がってきたと思っていたけれど、客観的にはぜんぜんそんなことはなく、一回一回への熱の入れようは寧ろ高まっている嫌いがある。

劇場は残り少なくなって、いつまでもあるか分からないけれど、いつまでもあって欲しい。いつまでも当然にそこにあって欲しい。

踊り子

合計106人の方に397回お会いすることができました。なお、劇場への訪問回数(日数)の集計なので、ステージの回数(演目数)ではありません。

踊り子回数
鈴木千里20回
大見はるか14回
目黒あいら13回
中条彩乃12回
あらきまい11回
白鳥すわん11回
夢乃うさぎ11回
永澤ゆきの10回
笠木いちか10回
ひなた鈴9回
西園寺瞳9回
青山ゆい8回
前田のの8回
白石さやか8回
ALLIY7回
上野綾7回
涼宮ましろ7回
花井しずく6回
小宮山せりな6回
赤西涼6回
mico5回
あすかみみ5回
かすみ玲5回
ののか5回
伊東紅蘭5回
宇野莉緒5回
橋下まこ5回
須王愛5回
椿りんね5回
愛あられ4回
愛野いづみ4回
音羽うた4回
工藤リナ4回
松本なな4回
椎名ほのか4回
ake3回
eye3回
ささきさち3回
ゆきな3回
ゆきみ愛3回
空まこと3回
熊野あゆ3回
原美織3回
倖田李梨3回
桜庭うれあ3回
小春3回
藤川菜緒3回
徳永しおり3回
白雪3回
樋口みつは3回
風花カフカ3回
友坂麗3回
有沢りさ3回
夕鶴3回
緑アキ3回
鈴香音色3回
音ね風花2回
花森沙知2回
坂上友香2回
山口桃華2回
山咲みみ2回
春日えな2回
神崎雪乃2回
星愛美2回
星乃結子2回
浅葱アゲハ2回
前田あこ2回
2回
竹宮あん2回
天咲葵2回
南まゆ2回
2回
萩尾のばら2回
浜崎るり2回
武藤つぐみ2回
岬ほのか2回
木葉ちひろ2回
茉宮なぎ2回
いつき照1回
くるる1回
ちるちる☆いちる1回
愛奈1回
海乃雪妃1回
金魚1回
御幸奈々1回
沙羅1回
漆葉さら1回
秋月楓1回
小向美奈子1回
小室りりか1回
新井見枝香1回
水戸かな1回
水咲カレン1回
早乙女らぶ1回
蒼稀子1回
桃瀬れな1回
藤咲茉莉花1回
虹歩1回
箱館エリィ1回
舞子環1回
豊田愛菜1回
望月きらら1回
葉月凛1回
鈴木ミント1回
六花ましろ1回
翔田真央1回

鈴木千里さんが回数トップに返り咲いた。東洋への出演回数が減ったから減っていたんだけど、それでも東洋に乗ったときに集中して見に行ったし、東洋以外も積極的に見に行って、気づけば一位に戻った。というか二位を引き離してしまった。まあ、自分次第だけど。

ストリップといえばアップテンポで盛り上がる演目が意外と好きで、そういう観点から言えば、鈴木千里さんの演目は静かで美しくて、そういう盛り上がりとは無縁なんだけど、だけどその静けさと美しさは、余りに静かで美しくて息をするのも忘れてしまう。息を忘れて、いつの間にか見上げて、ふと涙に視界がにじむ。

今年最後に川崎で見た演目で、見事なスワンのポーズを決める。その美しさを、徐々に徐々にゆっくりと、ほどいていって、やがて消えていく。まるで一瞬の美しさが切り取られたように、その姿が今も心に残っている。

目黒あいらさんは、去年復帰してからちょくちょく見に行っている。目黒さんのステージは、少しムラがありつつ、それがドンピシャにハマった時の別次元の煌めきがすごい。エロくてかっこよくて目が離せない。

そのスケールの大きさに圧倒されながら、ふと、目黒さんに初めて出会った日のことを思い出す。それは五年ほど前の広島第一劇場、和装の美しい演目、それでいて切れ味が鋭くって、美しさと激しさの共存に驚いた。その魅力がますます磨かれている。

あらきまいさん、東洋ショーナンバーワンアイドル、突然の引退発表。来年の五月で引退という。いつかその日がくると知っていたつもりだが、まさかそんなに近いとは思っていなかった。でもこうやって知らせがあることに、そして今まで、これからの日々に感謝。予告なく去っていく踊り子さんがいる中で、こうやってその日を迎えられることは良いことだと思う。思うけれど寂しいことに変わりはない。

蒼稀子さんは今年一度だけしか見れなかったけれど、流れるようなステージ、その独特の世界にぐっと引き込まれた。そしてストリップの包容力をまざまざを見せつけられた。そんな稀子さんがすっと消えるように引退してしまった。

誰しもいつか別れがあって、いつの間にか会えなくなる人がいて、吐き捨てるように去っていく人がいて、華々しく引退する人がいて。そんなことは分かっているけど、分かっていると受け入れられるとはまた違う訳で、ただ会うことができる日々に感謝し、少しでも会えたことに感謝するしか……ない。

ステージは一期一会。踊り子さんとも一期一会。同じステージは二度となく、同じ場面にもう二度と会えない。いつもそこで踊っている踊り子さんにも、いつの間にかもう二度と会えなくなってしまうのかも知れない。そういう当たり前のことを改めて実感させらえた一年であった。

別れは悲しいけれど、別れがいつか来るとしたら、その瞬間までいかに過ごすか。それを考えながらまた来年の楽しい日々を思い描いて今年一年の終わりとする。

数々の素敵なステージ、ありがとうございました。また劇場でお会いしましょう。


制作・著作/香倉外骨  2023/12/31初出
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