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安全な日本社会を目指して

死者百名を越える大惨事を起こしたJR西日本が、事故当日に親睦団体が宴会を催していたと聞く。甚だ嘆かわしい。常識を疑わざるを得ない。しかも民主党議員まで出席していたという軽率ぶり、猛省をうながされて当然である。

いやしかし宴会場を提供した店もどうして断らなかったのか、少なくとも営業停止、できれば免許取消する必要があろう。コンペ会場となったゴルフ場も閉鎖すべきだ。

新聞テレビ等の報道陣も問題だ。今そこに埋もれている被害者が居るというのに、さも深刻そうな顔つきでレポートしながら、瓦礫一つ拾おうともしない。更には酷薄な事に、遺族の事などおかまいなしに、その名を全国に知らしめ、或いはJR側に、遺族の気持ちが分かりますかと詰め寄る姿、そもそもあんたが分かっているのか否か。報道陣は自粛すべきだ。

記者もキャディーも第三者であるが、身内のJR東海の職員が同日に宴会を催していたと聞く。しかもこいつらの中には、速度超過による脱線事故が起きたというのに、三百キロをもオーバーして走っている愚か者も含まれているというから、一体全体JRという組織はどうなっているのだ、信じられぬ。私鉄でこのような馬鹿速度で飛ばす電車は無い。

よくこんな災害の起こった日に平気な顔で電車に乗れるな、とアメリカ在住の友人は云っていた。こんな縁起の悪い日は電車など乗らず、内で粛々と待機しておくべきに違いない。寧ろ亡くなられた方に哀悼の意を表して、その身をも生贄として投げ出してこそ、大和魂の静まりになるのでは無かったか。

まあ起きてしまった事は仕方ない。仕方ないと云えば語弊があるにしても、取り返しが附かない。こうすべきであったなとつらつらご託を並べるよりも、では如何にすべきかを真剣に考えなければならない、安全な交通手段となる未来を思い描いて。

まず今回の問題の根本は何よりも過密なダイヤにある。切迫するスケジュール、遅れは即ち多数の足に迷惑が掛かるという重圧。適度な緊張は人に良い効果をもたらすかも知れないが、過度の圧迫は精神にも肉体にも悪影響がある、それが多くの生命を預かる公共交通機関ともなれば将に大問題。

それではどうして過密ダイヤになってしまったか。やはり輸送能力に比して人口が多すぎるからにほかならぬ。そうだ人口を減らさねば、安全な日本の為に、快適な鉄道の為に。

出生率が幾ら少ないと云ってもまだまだ甘い。一人っ子政策を推進してどんどん人を少なくする必要がある。より豊かな国家を築く為に、徹底周知を図りたい。

いや駄目だ、こんな悠長な事は云っとられん。事態は緊急を要する、可及的速やかに対策を取らなければならない。調査に寄れば電車を利用するのは十五歳から六十歳までの人が多い、ゼロ歳児を減らした所で彼らが鉄道利用者になるのはまだまだ先になる。増加を減らすような政策では如何にも悠長と評せざるを得ない。

しからば致し方ない、日本人を粛清しよう。特に働き盛りの青年どもを減らして、快適で安全な鉄道社会を創って行こう。

確かに失う物も大きいかも知れない。しかし失う事を恐れていては何も進まない。

未来は我々の手に掛かっているのである。さあ伴に輝ける未来に歩みだそうでは無いか。私どもは民主党のような愚行とは無縁、真剣にこの国の事を考えている。

さあ、自由共生党推薦、香倉外骨に、清き一票を。


制作・著作/香倉外骨  2005/05/09初出
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