トップページ / されど我が詩集
命の尽きたる事は無くとも 雪のように溶けて行く思いは 誰の所為でもなく 移り行く時節のみが 過ぎ去った もう止められない 負け犬でもいい そう、恐怖を感じたら 敗去だ それでいい 明日を最後に 引退する 活躍なく 花道なく ひっそりと去り行く時 背中に淋しさをひきずりながら 強がりに前のみ見ながら この決意の固さを 我ながら感心する そう、もう止められない これでいいんだ 心よりの意思なんだ
香倉外骨(2001/09/27)
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