トップページ / されど我が詩集

七夜

寒さの中で風が鳴く
そして見上げる曇り空
冬は、美しい

一つの思いが融けて消える時
人は旅に出たくなる
春は、懐かしい

にわかに蘇った切ない汗が
不快に消える七月の声
夏は、寝苦しい

瞳の中の顔が泣く
やがて忘れる赤とんぼ
秋は、もう来ない

香倉外骨(2002/02/13)

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