トップページ / されど我が詩集
魂を売り渡しても生きて行く そんな覚悟もできぬのに 夢を守ると言った頃 今となってはそんな夢さえ どんな物だか忘れてしまった 汚水を流した量だけ太くなる 熱い思いも口だけの 弱い男のよまいごと 今となってはそんな口さえ 何の言葉を声にしようか 歯車になるのは嫌と恐れた日 人の道さえ知らぬのに 人を救うと考えた 今となってはどんな日々でも 楽しかったと済ましてやろう
香倉外骨(2002/06/13)
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