トップページ / されど我が詩集
全ての無駄を廃しても 後に残るゴミもある 全てのゴミを食べ尽くし 飢えに苦しむ人もある 世の無駄な音を消し 世の無駄な色を消し けれど色あせないゴミたち 彩りは時として人を悲しめる 己のみじめさを痛感させられる 夏らしい強力な日差しが 肌を赤く染めて 我が身を焦がしてゆく 全ての夢を廃しても 後に残るゴミもある 全てのゴミを食べ尽くし 飢えに苦しむ人もある
香倉外骨(2002/07/06)
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