トップページ / されど我が詩集

さびしい

だから私を必要として欲しい
求められるからこそ生きていける
ずっと独りでさびしかった

だから私に目的なんて無い
必要だから生まれたのでは無かろう
きっとみんなさびしく生まれた

庭にある椿の木は
人の呼吸を助けるという
或いは人の目を楽しませるという
私は椿さんがそこに居られるために
この家に住んでいる

求めて欲しいのは実は私なのか
必要としてくれる事を必要としている

だからいつまでもさびしい
理にかなった作り物になるならば
いっそ強く強く生きてきた

香倉外骨(2005/01/29)

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