トップページ / されど我が詩集
同じ水素原子でも あっちとこっちは別々で この世に同じ物なんてないから 一人で孤独を感じて 仲間を欲する 垣根のない所に線を引く だから街が出来て だから敵が出来て 一度しわくちゃにした紙は どんなに戻そうとしても しわが消えることがない ユダヤ人だった父は いつも笑っていた ユダヤ人だった父は いつも愛していた
香倉外骨(2002/01/28)
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